本当のお母さんと暮らせば、幸せになれると思ってた。
産まれてすぐ、祖父母ほど年の離れた夫婦に里子として引き取られた少女・サチヨ。夫婦はとても可愛がって育ててくれたけれど、家族のなかで自分ひとりだけ苗字が違うこともあり、彼女はずっと疎外感を抱えていました。
しかしそんなある日、突然実母から「一緒に住まないか」と一本の電話が掛かってきます。サチヨは夢にまで見た「本当のお母さん」との暮らしを手に入れますが、憧れていた生活は想像とは全く違うもので…。
里親に育てられた子どもが成長し、自らの手で人生を切り開いていくまでを描く、実話をもとにしたコミックエッセイをお送りします。
「近所から金を借りてこい」そう母に命じられたサチヨさんは、夜にも関わらず各所を練り歩かねばなりませんでした。
しかし、当たり前のことながら結果は芳しくなく…。
夢にまで見た実母との暮らし。
それは希望溢れるものではなかったどころか、彼女の人生を蝕んでいきます。
生みの親、育ての親。子どもにとっての「本当の親」とはなんなのかを考えさせられますね。
原案=米田幸代、漫画=いよかん/『私の人生を食べる母』