手間がかかるイメージの煮ものですが、うまみを多く含む食材をプラスすると、メイン食材は1つでもおいしく仕上がるんです! 予約の取れない人気和食店「賛否両論」の笠原さんに、簡単で作りおきもできる風味たっぷりの煮ものを2品、教えてもらいました。
教えてくれたのは…
▷笠原将弘さん
東京・恵比寿にある日本料理店「賛否両論」店主。お店の料理を惜しみなく公開した、創業20周年記念レシピ本『賛否両論 味の世界』(KADOKAWA)が大好評発売中。
高野豆腐の土佐煮
煮汁をたっぷり含んだ高野豆腐にうまみをオン
【材料・2~3人分】*1人分202kcal/塩分3.0g
・高野豆腐・・・ 5枚
・削りがつお ・・・8g
・しょうが・・・ 1かけ(約15g)
■煮汁
└だし汁 ・・・2カップ
└砂糖 ・・・大さじ3
└うす口しょうゆ、みりん・・・各大さじ2
└塩 ・・・小さじ1/3
【作り方】
1.高野豆腐はバットに並べて約50℃の湯をかぶるくらいに注ぎ、約15分おいてもどす。
2.ボウルに水を張り、1を入れて押し洗いし、水けをしっかり絞り、一口大に切る。
3.しょうがはせん切りにし、さっと洗う。
4.鍋に煮汁の材料を混ぜ、中火にかける。煮立ったら2、3を加え、再び煮立ったら弱火にし、アルミホイルを落としぶたにして7~8 分煮る。仕上げに削りがつおを加えて混ぜる。
なすのみそ炊き
とろとろに煮た野菜に桜えびのうまみ煮汁がしみしみ
【材料・2~3人分】*1人分98kcal/塩分2.1g
・なす・・・ 4個
・桜えび ・・・5g
・みょうが・・・ 1個
■煮汁
└だし汁 ・・・1と1/2カップ
└砂糖、みそ・・・ 各大さじ1と1/2
└しょうゆ、ごま油・・・ 各大さじ1
【作り方】
1.なすは縦半分に切ってから横2~3等分にして、さっと洗う。みょうがは小口切りにする。
2.鍋に煮汁の材料を混ぜ、なす、桜えびを加えて中火にかける。煮立ったら弱めの中火にしてアルミホイルを落としぶたにして約10分煮る。
3.アルミホイルをはずし、なすが完全にやわらかくなるまで3 ~ 4分煮る。器に盛り、みょうがをのせる。
* * *
今回ご紹介した煮ものは2品とも、保存容器に入れ、冷蔵室で3~4日間保存が可能です。もう1品ほしいときの副菜としてはもちろん、常備菜としても便利なので、ぜひ作ってみてくださいね!
レシピ考案/笠原将弘 撮影/広瀬貴子 スタイリング/池水陽子 栄養計算/スタジオ食 編集協力/赤澤かおり
文=高梨奈々