突然ですが、みなさん「湯葉」はお好きですか?
作りたての「生湯葉」のとろけるような、あの口当たり。大豆のおいしさを凝縮した濃厚なコクがあり、どこか上品で、幸せな気分にひたれるんですよね。
なぜ湯葉の話をするかというと、先日深夜のグルメドラマBS松竹東急「めんつゆひとり飯2」に、生湯葉を使った料理が登場していたんです。今回も主人公の面堂露(めんどうつゆ・鞘師里保)が、めんつゆを使ってささっと1品作っていたのですが、これを見ていたら無性に「生湯葉」が食べたくなってしまいました。
でも「生湯葉」って、どこで手に入るのでしょうか?
生湯葉×アボカド。意外な組み合わせだけど、相性はバツグン
主人公の面堂露が湯葉料理に挑戦したのは、露の会社の社長秘書で料理上手の十越(とごし)さんが、社長におすそわけするために、湯葉料理づくしの重箱を会社に持参したことがきっかけ。
重箱を開けると、詰められていたのは湯葉刺や煮もの、野菜や魚介を湯葉で巻いた揚げものなど、色彩豊かな料理の数々。その美しすぎる重箱を、社長をはじめ、露も同僚たちも、思わずうっとりと見つめます。
中でも社長が興味を示したのが「アボカド湯葉」。
この様子を見ていた露は、帰宅後人生で初めて、湯葉料理に挑戦します。
ドラマの中で露も近所のスーパーで「生湯葉」を購入したといっていたので、私も通い慣れたスーパーに行ってみると、ありました! 豆腐コーナーの隅っこに!
お高いのかな…と思いながら値段に目をやると、1パック300円弱。想像していたよりもお手ごろ価格です。
食材さえ揃えてしまえば、あとは簡単! 切ってあえるだけのレシピです。
アボカド湯葉
【材料・1人分】
生湯葉…80g
アボカド…1つ
めんつゆ(3倍濃縮)…15cc
わさび…適量
【作り方】
1.アボカドを片手で持ち、縦半分に種まで包丁を入れ、ぐるりと1周切り込みを入れます。
2. 1を両手で持ち、互い違いに軽く実をねじりながら2つに分けます。
3.包丁のあごを種に刺し、ねじるようにして種を取り外します。
4.スプーンで実を一口大にくり抜き、生湯葉をすくって水気を切ってアボカドと合わせます。
5.アボカドの皮にめんつゆとわさびを入れ、スプーンで軽く合わせて混ぜたら、4に入れてできあがり!
めんつゆとわさびは、それぞれ直入れした方がラクですが、料理上手の十越さんから「わさびとめんつゆは事前に混ぜ合わせてからあえたほうが断然おいしい」とのアドバイスが!
そこでめんどうくさがりな露は、捨てる予定のアボカドの皮を小皿の代わりに使って、めんつゆとわさびを混ぜていました。露のアイデアもなかなかですよね!
できあがりがこちら。
クリーミーなアボカドと、ぷるんと濃厚な生湯葉を、めんつゆ+わさびが見事にまとめています。これだけで味が決まるなんて、めんつゆってやっぱりすごい!! 夕飯の副菜としてはもちろん、晩酌のおつまみにも最高の1品です。
十越さんのように、アボカドの皮を器の代わりに使ってもおしゃれです。
いくらをたっぷりのせて…! 冷凍帆立+めんつゆで贅沢すぎる炊き込みごはん
もう1品、ドラマの中で露が作ったのが、ふるさと納税の返礼品でもらったという「冷凍帆立」を使った炊き込みご飯。
ほたてや刻み昆布からうまみが出るから、調味料はめんつゆオンリー。
今回はいくらをたっぷりのせた、超豪華版です!
帆立の炊き込みごはん
【材料・1人分】
無洗米…2合
刻み昆布…5g
いくら…適量
冷凍帆立…100g
めんつゆ3倍濃縮…35cc
【作り方】
1.炊飯器に無洗米を入れます。
2.刻み昆布を水でさっと洗い、水に5~10分ほど戻し、もどし汁ごと炊飯器に入れます。
3.2にめんつゆと水を2合目弱まで合わせ入れ、軽く混ぜます。
(このあと入れる冷凍帆立からも水分が出るので少なめでOK!)
4.炊飯器に帆立を入れ、スイッチオン!
5.器に盛り、いくらをのせてできあがり。
* * *
副菜から炊き込みご飯まで、めんつゆってつくづく頼りになる調味料ですよね。
みなさんも、ぜひ試してみてください。
調理・文=斉藤久美子