90歳のおばーが教える、ゴキゲンに生きるコツ!
SNSで大人気のおばー・大田吉子さんは今年で90歳。夫である孝全さんは2023年に亡くなられたそうですが、沖縄の最北端に位置する「国頭村」では住民みんなと知り合いなので、寂しく感じる時間はないんだそうです。
そんなおばーの元気の秘訣や何気ない日常、おばーなりの生き方をご紹介。「こんな老後も悪くない」と思えるおばーの生活をぜひお楽しみください。
※本記事は大田 吉子著の書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』から一部抜粋・編集しました。
野菜は多くの種類を食べましょう。チャンプルーが最適です
今年で90歳。おかげさまで、これまで大きな病気もなく元気にやっております。健康でいるためには、やっぱり食事が基本。私もそれなりに気を遣っています。
いちばんに意識しているのは、毎日なるべくたくさんの種類の野菜を食べること。
チャンプルーをつくるなら、ニンニク、にんじん、玉ねぎ、ゴーヤ。キャベツもあったら数枚入れて炒めましょう。手近にあればうんなん百薬(ひゃくやく)、よもぎ、ニラも加えるといいですね。
うんなん百薬ってご存知ですか? ちょっぴり苦味がある、たいそう体にいい葉野菜です。
暖かい地域に生えていて、日本には中国から長寿の薬草として伝わったそうです。茹でるとワカメみたいに見えるからか、「オカワカメ」とも呼ばれています。
精をつけるためには、お肉も入れましょうかね。ポークの缶詰でも、チキンでもよろしいです。ツナの缶詰や卵でも上等よ。
「チャンプルー」とは、沖縄の言葉で「ごちゃまぜ」という意味。名前のとおりたくさんの野菜がごちゃまぜに入った炒め物が、これで完成です。
私は少食で1回の食事ではそんなにたくさん食べられないので、一度このチャンプルーをつくったら、毎食少しずつ食べて栄養をとっております。
これとあわせて、ご飯は毎食お茶碗1/3杯程度いただきます。
とにもかくにも、冷蔵庫には野菜を多めに入れておきましょう。あとは豆腐、納豆、卵、梅干し、ゴーヤの漬物も切らしたことはございません。
私も夫も食べ物の好き嫌いはありません。
あまり上手とはいえない私の料理でも、夫はいつも「美味しい、美味しい」と言って食べてくれました。
ずいぶん優しいおじーですよね。でも、「私がつくるものは全部美味しいと言って食べなさい」と夫に日頃から言い聞かせていましたから、まぁ当然かもしれませんが。
【著者プロフィール】
大田吉子
1934年沖縄生まれ。沖縄本島最北端の国頭村で暮らす。22歳で結婚し、自営の鮮魚・精肉店や農業、畜産業、民泊など多くの仕事をこなしてきた。2023年に夫を亡くして以来ひとり暮らし。子どもは5人、孫10人、ひ孫14人。孫の浩之さんが撮影するTikTok「南の島のおばーと孫」が大人気に。