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じつは国によって違う「果物」と「野菜」の分類の仕方

  • 2025年1月29日
  • レタスクラブニュース
「果物」と「野菜」の分類について、はっきりとした定義はない
「果物」と「野菜」の分類について、はっきりとした定義はない / (C)ほんかお/PIXTA(ピクスタ)



地球上で起きていること、どれだけ知っている?

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※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。






「果物」と「野菜」の分類の仕方は国によって違う


「果物」と「野菜」の分類について、はっきりとした定義はない。分類の仕方は国によっても違い、日本でも、生産・流通・消費などの分野で分類のしかたが異なってくる。

たとえば、日本の「食」を主管する農林水産省は、草の葉や実などを食べるもので毎年育てるものが「野菜」、木になる果実で何年にもわたって収穫できるものが「果物」と分類している。分類のポイントとなっているのが、毎年植えるかどうかという「育て方」。ただし、この分け方では、イチゴやスイカ、メロンは野菜になってしまう。そこで農林水産省でも、この三つは一般的に果実として利用されていることから、「果実的野菜」として扱っている。

一方、市場など民間の視点から分類すると、料理する必要があるものが「野菜」、そのまま食べられるものが「果物」となっている。たとえば、ウメの実やギンナンは木になることから果実といえるが、そのままの状態では食べられないことから野菜。同じ理由で、ミカンの仲間であるユズやスダチも野菜として扱われている。

ちなみに、アメリカでは19世紀に、トマトが野菜か果物かをめぐって裁判になっている。輸入業者と役所とのあいだで争われたこの裁判が起きたのは、野菜には関税がかかるが、果物にはかからなかったため。裁判の結果、1893年の最高裁で「トマトはデザートに出すものではないから野菜である」という判決が下されたということだ。



著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』







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