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知らなかった!桜の開花予想は「ソメイヨシノ」が基準のわけ

  • 2025年1月26日
  • レタスクラブニュース
桜の開花予想は、最近ではソメイヨシノの開花予想を発表する
桜の開花予想は、最近ではソメイヨシノの開花予想を発表する / (C)ばりろく/PIXTA(ピクスタ)



地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。






桜の開花は「ソメイヨシノ」が基準の理由とは


桜の開花予想は、1955年から2009年までは気象庁によって行なわれていたが、最近では民間の気象情報会社によって、それぞれソメイヨシノの開花予想を発表するようになっている。

予想に出てくる「開花日」とは、各地方の気象台の敷地などにある標本木に5~6輪以上の花が咲いた最初の日と定義されており、これは気象庁が発表を行なっていた当時から変わっていない。

桜にはたくさんの種類があるのにもかかわらず、なぜソメイヨシノが開花予想に用いられるのだろうか。その理由は大きく二つあるが、一つは全国の公園や観光地などに数多く植えられているということだ。そしてもう一つの理由には、ソメイヨシノという品種の起源が関係している。

ソメイヨシノは1730年頃、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)で誕生したといわれている。オオシマザクラとエドヒガンの交配で生まれたとされるが、突然変異で誕生したという説が有力だ。幕末以降、全国へと広まっていったが、じつはソメイヨシノは実生、つまり種をまいて発芽させ、育てるということができない。挿し木や接ぎ木などでしか、数を増やす手段がないのだ。

つまり、各地に植えられたソメイヨシノは、すべて同じ遺伝子を持つクローンということになる。その結果、気象条件が同じならいっせいに咲きやすく、同一地域のいっせい開花につながりやすいということで、開花基準の桜に選ばれることとなったのである。



著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』







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