「初日の出」を日本で最初に見られる場所はいったいどこなのだろう / (C)よっちゃん必撮仕事人/PIXTA(ピクスタ)
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
日本で最も早く「初日の出」が見られる場所はどこ!?
南北に長く弓なりの形をした日本列島は、経度の差も大きいことから、その東と西の端では日の出の時間にもズレが生じてくる。太陽は東から昇るので、シンプルに考えると、東へ行くほど日の出は早く見られることになるが、では「初日の出」を日本で最初に見られる場所はいったいどこなのだろうか。
国立天文台が発表した、2017年度の国内の初日の出時刻のランキングでは、日本でいちばん早いのは、日本の領土の最東端にある南鳥島(東京都)の午前5時27分。人が居住している場所でもっとも早いのは、小笠原諸島(東京都)の母島で6時20分となっている。
島嶼部を除いた中で初日の出を最初に見られるのは、標高3776メートルにある富士山の山頂で6時42分。標高が高い場所は平地よりも日の出が早く見られることから、茨城県つくば市にある標高877メートルの筑波山からは、関東地方ではもっとも早い6時45分となっている。
また、夏と冬では地球の地軸の傾きが変わるため、夏は北東の方向、春分と秋分は東、冬は南東に行くほど日の出が早くなる。そのため、北海道、本州、四国、九州の平地に限定すると、千葉県銚子市の犬吠埼で見られる初日の出の時刻は6時46分。これより東にある、北海道東端に位置する根室市の納沙布岬は6時49分。本州最東端にある、岩手県宮古市の魹ヶ崎は6時52分となっている。
ちなみにもっとも遅いのは、最西端に位置する沖縄県与那国島で、7時32分にようやく初日の出が見られるそうだ。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』