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行きと帰りでフライト時間が違うのはなぜ?夏よりも冬のほうに差が出るわけ

  • 2025年1月11日
  • レタスクラブニュース
飛行機の行きと帰りで飛行時間が異なる場合がある
飛行機の行きと帰りで飛行時間が異なる場合がある / (C)YAEZAKURA/PIXTA(ピクスタ)



地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。






飛行機の行きと帰りで所要時間が違うのはなんで?


同じ機種、同じ路線に乗っているにもかかわらず、飛行機の行きと帰りで飛行時間が異なる場合がある。いったいなぜ、このような時間差が生まれるのか。そこには「偏西風」が影響している。

偏西風とは、その名のとおり、西から東に向かって吹く風のこと。特に強いものはジェット気流と呼ばれ、国際線の飛行機が飛行する高度10キロメートルの上空では、最大時速360キロメートルという強風が吹いている。

そこで、西から東へ飛ぶ飛行機はできるだけ偏西風に乗るコースを選択し、東から西へ飛ぶ飛行機は、偏西風を避けて飛行する。また、西から東へ飛ぶ飛行機は、飛行時間を短縮することでより少ない燃料で目的地に着けるため、そのぶん多くの荷物を運ぶことができる。

たとえば成田とニューヨークを結ぶ路線の場合、向かい風を受ける上り便は、追い風を受ける下り便と同じ速度で飛行していても、風の速さのぶんだけ飛行時間が違ってくる。

その時間差は、上り便と下り便で約1時間20分。偏西風は季節によって吹く場所が変わるため、飛行時間もそれにともない変わってくるが、冬になるほど強くなる傾向があることから、夏よりも冬のほうが飛行時間に差が出る。

偏西風は、国際線にかぎらず、国内線にも影響を与えている。たとえば、羽田と福岡を結ぶ路線では、上り便と下り便で飛行時間に20~30分の差が生じる。

ただし、成田とオーストラリアのシドニーを結ぶ路線や、羽田と札幌を結ぶ路線のように、南北方向の飛行では偏西風の影響を受けにくい。そのため、上り便と下り便の飛行時間はほとんど変わらないという。



著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』







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