まだまだ暑さがのこる今の季節。酷暑の疲れもありへとへと…という人も多いですよね。そんなときに、ぜひ食べてほしいのが「簡単サムゲタン風スープ」です。丸鶏も高麗人参も使わずに、スーパーで手軽に買える手羽元&ごぼうで本格的な韓国スープが作れるのが嬉しいところ!
さらに今回は、アレンジレシピ「ピリ辛おじや」もご紹介。
作り方のコツは、レタスクラブの公式YouTubeチャンネルで人気のコーナー「きょうのみどりさん」で公開しています。
「きょうのみどりさん」とは
レタスクラブの数あるレシピの中から、いま一番紹介したいものをピックアップ!へとへと代表・レタス山みどりさんが編集部員と一緒におかずを1品仕上げるお料理企画です。
今回はレタスクラブWEB編集部・山田が相棒です。
残暑でヘトヘトの今こそ食べたい!「簡単サムゲタン風スープ」
体を温めてくれるサムゲタンは、冬に食べるイメージですよね。
みどりさんも、「すっごい大好きなんですけど、何もこんな暑い時期に食べなくていいのでは?」と疑問に感じた様子。
実はサムゲタンは、日本で土曜の丑の日にうなぎを食べるように、韓国で暑気払いとして食べる伝統料理なのだとか。夏バテの人やお疲れの人にぴったりのメニューなのです。
本場韓国では、丸鶏&高麗人参を使っていないとサムゲタンとは言えませんが、今回はサムゲタン『風』スープということで、身近な食材を使ったレシピとなっています。さっそく、作っていきましょう!
【材料(2~3人分)】
とり手羽元…8本(約500g)
卵…2個
干ししいたけ…5枚(約25g)
ごぼう…1本(約100g)〈5mm幅の斜め切りにする〉
にんにく…9片(約60g)
長ねぎ…5cm〈5mm幅の小口切りにする〉
温かいご飯…200g〈洗って水けをきる〉
A
・とりガラスープの素…小さじ1
・塩…小さじ1/3
B〈混ぜる〉
・塩、ごま油…各小さじ1/2
・白いりごま…小さじ1/4
塩、サラダ油
みどりさん「簡単にスーパーで買える食材で助かります!」
みどりさんが「味付けはこれだけ?」と驚きの楽チン調味もポイントです。
【下ごしらえ】
山田「ごぼうは5mm厚さの斜め切りにします」
みどりさん「切っただけですごくいい香り!皮は付いたままでいいんですね?」
山田「皮と身の間に栄養が詰まっているので、そのまま使っていきます。切る前に丸めたアルミホイルで皮をこすると、泥などの汚れが取れますよ」
山田「そして、干ししいたけは1.8Lの水に入れ、約30分おいてもどします」
【作り方】
1.鍋に油はひかずにごぼうを入れ、強火で約3分炒める。しいたけをもどし汁ごと加え、煮立ったら弱火にし、ふたをして約30分煮る。
山田「乾煎りしてごぼうの水分を飛ばすことで、うまみと風味が出て苦味が抑えられます」
みどりさん「そうなんですね、知らなかったです!」
山田「ここに30分水につけた、しいたけの戻し汁を入れます」
みどりさん「うまみにうまみを足す感じ!すごい、栄養のかたまりですね」
2.ごぼう、しいたけを取り出す。残ったスープに手羽元、ご飯、にんにくを加え、中火で約30分煮る。
みどりさん「え!?ごぼうとしいたけはサムゲタンの具材にはならないんですね」
山田「はい、取り出します。でも後で、美味しい副菜に変身しますよ」
みどりさん「手羽元だと安いから助かります!!」
山田「そうですよね。しかも骨付きだから、よりだしが出るんです」
山田「本来は生のもち米を使いますが、今回はお手軽に! お米は軽く洗うことで粘りが取れて、鍋底に引っ付かなくなります」
みどりさん「なるほど。ひと手間が大事ですね」
3.錦糸卵を作る。卵は白身と黄身に分けて溶きほぐし、それぞれに塩少々を加えて混ぜる。フライパンに油少々を弱火で熱し、白身を広げ入れる。表面が乾いてきたら卵の下に菜箸1本を差し込み、少し持ち上げてひっくり返し、さっと火を通して取り出す。黄身も同様に焼いて粗熱をとり、それぞれ細切りにする。
山田「錦糸卵は、黄身と白身を別々で焼くことで、盛り付けたときに黄色と白が映えてすごく綺麗に見えます」
4.2が煮えたら、にんにくを玉じゃくしで押し潰し、Aを加えて混ぜる。3、ねぎ、2で取り出したごぼう2~3枚をのせる。器に取り、別の器にBを入れて添え、好みで加えて食べる。
みどりさん「とろっとしてきて、香りがめちゃくちゃいいですね。食欲そそります」
山田「味付けをして、ゴロゴロ入っているにんにくを鍋肌につけてつぶします」
みどりさん「すごい!香りが一気に変わりました。食材というよりは、エキスとして使うんですね」
山田「これで、錦糸卵とネギ、先ほど取り出したごぼうをトッピングしたら完成です!」
(1人分401kcal 塩分3.0g レシピ考案/韓国人オッパセミ 栄養計算/スタジオ食)
余ったら、翌日は「ピリ辛雑炊」にアレンジ!
山田「次の日に食べたいなぁというときは、ぜひ『ピリ辛雑炊』に。サムゲタン風スープに韓国産の粉唐辛子と醤油を大さじ1/2ずつ入れて軽く火を通すだけで簡単にできます」
みどりさん「普通の唐辛子じゃなくて、韓国産なんですね」
山田「そうなんです。普通の一味唐辛子とかは辛いと思うんですけど、韓国の唐辛子は色が赤くて辛そうに見えても、見た目ほどではないんです」
食欲そそる2品が一気に完成!だしを取ったしいたけとごぼうも副菜に
みどりさん「さっそく、簡単サムゲタン風スープからいただきます!…ん、めっちゃおいしい!優しい味です」
山田「お好みで、塩とごま油と白炒りごまが入ったタレをかけても美味しいですよ
みどりさん「次はピリ辛雑炊!…これもおいしいです。サムゲタンとは全然違う味わいで、同じものだと思えない!家でこれが出てきたら、本格的でびっくりしますね」
「これを食べて、残暑を乗り切りたいと思います」と、みどりさんも今回のレシピを気に入った様子です。簡単な材料で手軽に作れて、スタミナ満点のサムゲタン風スープ。ピリ辛雑炊にアレンジすれば2度おいしい、なんとも欲張りなメニューです♪
さらに、今回はサムゲタン風スープでだしをとった、しいたけとごぼうで作る副菜も用意!
めんつゆで味をつけて卵を絡めて焼いた「しいたけのジョン」と、韓国の粉唐辛子や醤油で和えた「ごぼうの即席キムチ」の2品です。
「だしをとったのに、しっかり味がしますね。美味しい!」とみどりさん。盛りだくさんな内容となった今回のレシピは、「夏の定番になりそう」と大絶賛です。ぜひ、皆さんも試してみてくださいね。
文=松田支信