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女子大生なのに、言動がまるで幼稚園児! 過剰に幼いフリをしてチヤホヤされたがる女性の背景にあるものは

  • 2024年8月12日
  • レタスクラブニュース


必要以上に無知なフリをして周囲にチヤホヤしてもらったり、子どものような言動で若く見られたがったり…。そんな「困ったちゃん」、あなたの周りにもいませんか?

このエピソードは『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、 人生を深く考えた話』でも話題になった人気ブロガー・ぱん田ぱん太(@pandapantade)さんの新作、『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体』です。前作の主人公・きよかさんがまたしても強烈な「困ったちゃん」に振り回される物語なのですが、このストーリーを詳しくご紹介しましょう。

『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体』あらすじ






きよかさんが夫のゴリ男くんと一緒に実家に帰ると、そこには母親と弟のほかに、ひとりの女性がいました。その女性「みゆちゃん」は、弟と同じ大学のサークルに所属している、弟の彼女とのこと。まだ付き合いはじめて2週間とのことでしたが、母親にはタメ口で親しげに話しかけ、夕食もたびたび実家で食べているようでした。





夕食後、テレビを見ながらくつろごうとしていると、みゆちゃんはなんときよかさんの夫のヒザの上に座りました。きよかさんの弟も焦って椅子に座るように言いましたが、「ここがいい」とダダをこねるみゆちゃんに、きよかさんもゴリ男くんもドン引き。彼女が他の男性に甘えることについて、当の弟は「あいつは誰にでも同じことをする」と言い、その行動を許容しているようでした…。



みゆちゃんはその後も、きよかさんの家族とのグループトークを勝手に作成してメッセージを次々送ってきたり、実家に置いていたきよかさんのワンピースを勝手に着たり、きよかさんの母親にお弁当を作ってもらったり、家族の外食にもついてきたり…。



問題行動は多々ありましたが、特にひどいのは過剰に子どもじみた行動を取ったり、自分の小ささや幼さをアピールするところでした。

「みゆお電車さん乗ったことな〜い!」
「おちびじゃけぇ吊り革におてて届かん〜」
「マスクは女性用Sサイズでも大きすぎるんよ」
「下駄箱にお靴入れたいのに届かん〜!」
「舌がお子ちゃまじゃけぇコーヒーは苦うて飲めんのよ」
「幼稚園児に見られたらどうしよ〜!」などなど…



そんなある日、みゆちゃんが家に忘れていったカバンの中にあったものから、衝撃の事実が判明します。きよかさんの弟はカフェにみゆちゃんを呼び出して、彼女と話をすることになりました。みゆちゃんの口から明かされた彼女の過去は…。

このエピソードについて、作者のぱん田ぱん太さんにお話をうかがいました!


作者・ぱん田ぱん太さんインタビュー


──今回の作品のメインの登場人物である「みゆ」は、極端に子どもじみた行動を取って注目を集めたがる人物でしたが、このようなキャラクターはどのように考えられていますか?

ぱん田ぱん太さん:「自分自身の目で見た」「人から聞いた」「何らかのメディアで知った」など、自分の中にあるすべての記憶を掛け合わせて考えています!いつもそれを最初に知った時は「そんな人がいるなんて!」と驚きますが、こうしてキャラクターにして発信してみると、読んでくださった皆さんから「私も似たような人が周りにいた」とコメントをもらえるので、世界は広いような、狭いような、不思議な感慨深さがあります(笑)



──主人公のきよかさんは「弟の彼女」という微妙な距離感のみゆに最初は直接注意できずにいます。この「弟の彼女に戸惑う」設定はどのように思いつきましたか?

ぱん田ぱん太さん:みゆちゃんはまだ「彼女」の立場でしたので正確に言うと家族ではないのですが、いわゆる「義理の家族への距離感」は多くの方にとって身近なテーマだと思います。ご自身が結婚されていなくても、家族が結婚することで義理の家族が出来たりすることもありますし。そのため私の漫画でも取り上げたいテーマの一つでした。



──みゆは自分勝手な言動や行動で周りに嫌われてしまいますが、物語の後半では、その行動原理が判明し、一気に人間味が感じられるようになります。みゆというキャラクターを描いていく上で、特にこだわった点はどこですか?

ぱん田ぱん太さん:「みゆちゃんの言動がエスカレートしていく」という点です。作中でも語られているのですが、大学に入学したばかりのみゆちゃんは「無知で素直で明るく、周りの人に対して"すごい!""尊敬する!"など褒めたり持ち上げたりする、愛されキャラ」でした。しかしそのキャラのおかげで可愛がられたために、それまで人に言われるだけだった「幼い、小学生みたい」という言葉を自称するようになったり、初対面の高校生の女の子を貶めるような発言をしたり、女友達の好きな男性や彼氏にほとんど性的と言っていいようなスキンシップをするようになってしまう様子を、物語を通して見ることが出来ます。




──みゆのような「幼いアピール」をする女性が周りにいたという方は多いと思います。このような「幼く見られたい」という願望にはどのような背景があると思いますか?

ぱん田ぱん太さん:特にある程度の年齢以上の女性にとって「若く見られたい」というのは割とよくある願望だと思うのですが、「幼く見られたい」となるとまた別ですよね。多くの場合はやはり家庭の事情などで「満足な幼少期を過ごせなかった」という背景があるのではないでしょうか。「幼少期をやり直したい」という願望が根本にあり、それが「幼く見られたい、子供のように振舞う」に繋がるのだと思います。

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はじめのうちは幼さを「かわいい」と褒めてもらえていたみゆでしたが、周囲の好意的な反応からか「何も知らない子どものような私」という演技はどんどんエスカレート。誰のヒザの上にも平気で座ったり、自分の見た目は小学生と自称したり。過剰な幼児退行に周囲がどんどん引いていくようになりました。

そんな彼女の問題行動の裏には幼少期の家族関係の問題があることがわかってくるのですが、彼女の言動にドン引きして離れていく人だけではなく、そこにつけこもうとする人も現れます。もし周囲にこんな人がいたら、あなたならどうしますか…?


取材=レタスユウ/文=レタスユキ

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