暑くなってくると心配なのが食中毒。とくにお弁当のいたみ問題は深刻です。子どもの好きな肉おかずを詰めたいけど、お昼まで大丈夫かな?冷めたらおいしくない…? そこで、管理栄養士の牧野直子さんに、夏の肉おかずの安心テクと、さめてもおいしいとり肉のおかずを教わりました!
教えてくれたのは・・・
▷牧野直子さん
管理栄養士、料理研究家。栄養学や衛生面の専門知識に加え、家族のために10年以上お弁当を作り続けた経験から、実践しやすい夏のお弁当対策を分かりやすく解説。
夏の肉おかず【安心テクニック3】
①しょうが、わさび、梅干し、香辛料など、抗菌効果のある食材をプラス
②肉は薄切り肉やそぎ切りで中心までしっかり火を通す
③肉に粉類をまぶしてしっとり&汁け防止を!
さっそく、この三原則をしっかり守った肉おかずを作ってみましょう!
とりむね肉の梅肉ソース
梅肉が抗菌にも食欲増進にもなる!
【材料(1~2人分)と作り方】*全量で232kcal/塩分2.4g
1.梅干し1/2個は種を除いて包丁でたたく。とりむね肉小1/2 枚(約100g)は一口大のそぎ切りにして、塩少々、酒小さじ1をもみ込み、小麦粉を薄くまぶす。
2.たれ(みりん、しょうゆ、酒各小さじ1)を混ぜる。
3.フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、とり肉を入れて焼く。上下を返しながら両面焼き、火が通ったら2、梅肉を加えてからめる。
* * *
梅肉は真夏のお弁当に欠かせない食材。ご飯と合わせるときは、ちぎって混ぜ入れると抗菌効果が全体にいきわたります。抗酸化作用や疲労回復に効果があるとされる物質が、豊富に含まれているとりむね肉で、元気に酷暑を乗り切りましょう!
監修・レシピ考案/牧野直子 撮影/豊田朋子 スタイリング/中村弘子 栄養計算/スタジオ食 編集協力/田久晶子
文=高梨奈々