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夜なかなか寝てくれない子どもにへとへと。親はどんな言葉をかけたらいい?

  • 2024年6月14日
  • レタスクラブニュース




声かけを変えれば、子どもの行動が変わる!

お風呂に入ってくれない、片付けをしてくれない、食事中に席を離れてしまう…などなど、大人も悩んでしまう子どもの「困った行動」。注意しても上手くいかないのは、声をかける方法が間違っているかもしれません。

3歳と2歳の子どもたちを育てながらも「これでいいのかな?」と不安を抱えるマコさんに、「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」のスペシャリストで、児童発達学の専門家・華子先生がアドバイス。
『子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から、「夜寝ない子どもへかける言葉」をお届けします!

登場人物




マコとユウ:子育て中の新米夫婦。マコはイラストレーター・漫画家、ユウはコロナで在宅勤務が増えた会社員。



アララ:きょうりゅうが大好きな3歳半。あまり言うことを聞いてくれない。



ユララ:マイペースで食いしん坊な2歳児。気の強さを感じて、ママのマコは心配。



華子先生:島村華子先生。子どもに対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にする「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」についてくわしい児童発達学の研究者。上智大学卒業後、カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、オックスフォード大学で博士号を取得(児童発達学)。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員育成に携わる。

夜寝ない子どもに、かけるべき言葉とは。






アララくんはすぐに寝てくれるけど、ユララちゃんはなかなかの夜更かしさん。
リビングで遊びたがるユララちゃんに、「ここはユララのまだ遊びたいって気持ちに共感すべきなのか?」と思って夫婦でユララちゃんの遊びに毎晩付き合っていたら、寝る時間がバラバラになってしまい、時には12時半まで夜更かしすることも…。
マコさんはこのことを華子先生に相談してみました。









華子先生「それは共感ではないですね…」
マコさん「うっ」
華子先生「ユララちゃんはまだ遊びたいんだねって気持ちに共感するのは大事ですが、それに付き合って夜中まで遊ぶことは共感ではないんです」
マコさん「(ギクー)うう〜やっぱり〜」
華子先生「今ユララちゃんは無意識のうちにどこまで許容してもらえるか試しているので、寝るときは寝る!遊ばない!という境界線を示してあげてほしいです。あとユララちゃんは敏感期と呼ばれる時期で」
マコさん「びんかんき…?」
華子先生「順番やルーティン、秩序にすごくこだわるんです!なので寝る前のルーティンを大事にしてあげて欲しいです」
マコさん「しらなかった〜」













華子先生のアドバイスのとおりに境界線を引いてから一週間くらいは毎日泣いていたユララちゃんでしたが、泣いている時間がどんどん短くなり、今ではしっかり寝てくれるように…。
父親のお風呂時間がズレるなどルーティンが崩れたときはずっとソワソワしてましたが、いつもと同じ状況になると落ち着いたので、ルーティンはなるべく守るようにしているそうです。

大切なのは予測可能なルーティン

モンテッソーリ教育では、幼児は「秩序への敏感期」を経験すると考えられています。2歳くらいにピークを迎え、5歳くらいまで続くとされているこの敏感期の間、子どもは一貫性や反復性に強くこだわります。確立されている決まりがあることで安心感を覚えるため、ルーティンが崩れると、ぐずったり落ち着かなくなったりします。特に、幼児にとって、寝る前のルーティンを守ることは、自分で寝られるようになるために大切です。例えば、父親がお風呂に入れたあとにオムツを替えてベッドに向かうなど、次に何が起こるかを予測できると、安心感が生まれ、子どもがリラックスして眠ることができるようになります。分刻みのスケジュールを守る必要はありませんが、似たようなパターンで毎日行動することを心がけましょう。

※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。


監修=島村華子、著=てらいまき/『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』

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