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これがあったら便利だったのに...。不便な暮らしを体験した地震被災者が注目するアイテムとは

  • 2023年9月27日
  • レタスクラブニュース


関東大震災から100年。これを機に防災グッズを見直そうとしている人も多いのでは?
本当に備えておくべきものは何か。地震を経験した人たちのお話から学びましょう。

今回は、ライフラインがストップする中、自宅や避難所で不便な暮らしを体験した人たちが、被災後に「これがあれば便利だった」と感じたものをご紹介します。地震の備えとして、ぜひ参考にしてください。

*こちらで紹介するグッズや商品は、一部の被災者が必要だと感じたものです。被災内容や環境によって、必要になるものは異なります。

▶︎お話を伺ったのはこちらの方々
yuccowさん
被災当時:教員助手として小学校に勤務。住まいのあった宮城県仙台市では、震度6強を記録。夫、高校生だった子どもと住むマンションは半壊。電気は3日間、水道は1週間、ガスは3週間停止。出張中の夫は地震発生から3日目に帰宅。

Sさん
被災当時:住まいのあった熊本県熊本市では、震度6強の揺れを記録。夫、6歳と4歳だった子ども2人と住むアパートは全壊。当時の地震の備えは、非常用持出袋のみ。避難所生活は約1カ月半続き、その後は旧宅近くの賃貸住宅に入居。

しのあや紅里さん
被災当時:看護師として総合病院に勤務。住まいのあった北海道札幌市では、震度6弱の揺れを記録。夫、中学生と小学生だった子ども2人と住む戸建て住宅に被害はなく、水道、ガスも異常なし。地震の備えはほぼなし。


シガーソケット



「ふだんから車移動が多く、車内のシガーソケットでスマホの充電をしていたのですが、停電時にはこれが役立ちました。ただ、エンジンがかけられないと使えないので、モバイルバッテリーも準備しておくと安心かも」(しのあやさん)


プラスチック箸



「防災用に割り箸を準備しておいたほうがいいとよく聞きますが、わが家ではプラスチック箸を準備。割り箸は使用後、捨てるしかないけれど、プラスチック箸なら食後にウェットシートなどで拭けばきれいになるので◎」(Sさん)


耳栓



「夫のいびきがひどく、避難所では周囲の方から注意されたことが。でも自分がその方の立場でも同じことを思ったはずなので、そういうときのために耳栓があったらいいのかなと。多少騒音も和らぐのではないでしょうか」(Sさん)


ウェットシート



「入浴は数日置きになるため、その間体を拭くウェットシートは必需品」(Sさん) 。
「節水のため、箸などはアルコールタイプのウェットシートで拭いていました。除菌、抗菌効果もあるので安心感もありましたね」(yuccowさん)


キャンプ用テント



「子どもが小さかったので、避難所では周囲に気を遣うことが多かったんです。もし当時テントがあったら、公園や校庭などに張って子どもを遊ばせることができたし、自分も一息つけたんじゃないかなと思いました」(Sさん)


おむつ



「ママ友から『子どもがお漏らしをするようになり、おむつが必要になった』という話を聞いたんです。不安からだと思いますが、おむつが外れたばかりのお子さんを持つ方は、準備しておくと安心かもしれません」(Sさん)


頑丈な食器



「地震で食器の9割が破損。停電で真っ暗な中、割れた食器を片づけるのは本当に大変でした。地震後に買い足したのは、割れにくいといわれる『コレール』の食器のみ。数も必要最低限にとどめています」(yuccowさん)


■鍋でご飯を炊く練習をしよう


電気やガスが止まっても、カセットこんろがあればご飯を炊くことができます。でも被災時に初めてカセットこんろでの炊飯に挑戦し、失敗したという声も少なくありません。もしものときに失敗しないように、一度練習しておくと安心です。


「割り箸よりプラスチック箸」などのアイデアは、言われてみれば確かにそうですが、なかなか思い至らないもの。被災経験を通して語られるお話には、強い説得力があります。ご家庭の防災グッズの見直しに、ぜひ生かしてください。

イラスト/oyasmur 取材・文/恩田貴子

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