サイト内
ウェブ

被害を最小限に食い止める! 一見関係のなさそうな「片づけ」と「防災」の必要性とは?

  • 2023年7月3日
  • レタスクラブニュース


災害の備えといえば、食材や非常用トイレ、懐中電灯やソーラーラジオなど、非常時に必要なものが揃っているかという物品の有無に意識がいきますが、実は家じゅうをすっきり片づけておくことも、防災の重要なポイントなのです。今回は防災士の資格をもち、整理収納アドバイザーとしても活躍する熊田明美さんに、片づけと防災について、お話を伺います!

■なぜ、防災にお片づけ?

災害時にものが散乱した室内はとても危険です。避難経路を確保しにくく、いざという時に必要なものをすぐに見つけられない場合も。日頃からすっきりと片づけができ、どこに何が収納されているかを把握できていれば、被害を最小限に止められ、冷静な行動にもつながります! 

■どうやって進める? 防災のお片づけ

まずは災害について知ること、その次に家族のことを考えて準備し、片づけて備蓄を整えます。そして住まいの安全の最終チェックをする。この4ステップで進めましょう!

【ステップ1】住んでいる地域のバザードマップをチェック!


まずは自分の住んでいる地域はどんな災害が起きやすいかを自治体などが発表しているハザードマップで確認を。災害の種類別の避難場所や避難所についても家族で話し合って共有しておきましょう。

【ステップ2】家庭に合わせて必要な防災グッズを準備


住んでいる建物や家族構成によって、必要な備えは違ってきます。住居の耐震性や耐風性、構造や階数、在宅避難の可能性などを検討して、防災備蓄を揃えます。

【ステップ3】いらないものを処分して、部屋全体と収納場所をすっきりさせておく


必要な防災グッズを用意しても、置く場所がなかったり避難経路の妨げになる置き方では、本末転倒です。収納スペースに眠っている不用品を処分してスペースを確保し、防災グッズをぱっと取り出せるようにします。

【ステップ4】家具や家電の転倒やガラス飛散の防止対策を!


必要な備蓄を、暮らしの邪魔にならない場所に保管できたら、最後に部屋全体の安全性についてもチェックします。家具や家電の転倒防止には、突っ張り棒や粘着式のテープなど、賃貸でも使えるグッズが多数あるので活用しましょう。大型の家具や家電の下には、耐震マットを!













備蓄しておくものは日頃から「ローリングストック」を!


ローリングストックとは、いつもの食品や日用で使う消耗品を多めに買っておき、定期的に使って消費した分を買い足していく方法。一定量のストックが常にキープでき、消費期限切れなどの対策にもつながります!

■ローリングストックしたいもの1「水・食品」
大規模災害の発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされています。飲料水のほかに調理用などの水も必要です。1人1日3Lが目安です。火を使わないで食べられるものも用意しましょう。割り箸や木のスプーンなど、洗わなくてもすむカトラリーも一緒にストックを。



■ローリングストックしたいもの2「ふだんから食べ慣れている食材」
日常的に食べて消費をするので、いざというときも食べ慣れた味で避難生活を送れるというのも、ローリングストックのいいところ。保存のきくおやつや飲み物も用意しておくと安心!

■ローリングストックしたいもの3「消耗品」
トイレットペーパーやティッシュなど、ふだん使う消耗品も多めにストックしておきましょう。必要量は各家庭によるので、1カ月でどのくらい使っているかを把握して、備蓄量の参考に!




防災の片づけの基本、いかがでしたか? パート2からは家の中の場所別、お片づけの実践編です。ぜひこちらもチェックしてください!

教えてくれた人▷熊田明美さん


防災士、整理収納アドバイザー、防災備蓄収納マスタープランナー。Nicelife代表。個人向けに防災アドバイス、整理収納サービスを行うほか、各メディアでの取材対応やオンライン講座など幅広く活躍中。

イラスト/髙栁浩太郎
文/レタスクラブ編集部T

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2016 KADOKAWA Corp All Rights Reserved