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家事のあり方を研究する佐光紀子さんと考える 「片づけがしんどい」を回避する方法

  • 2023年6月10日
  • レタスクラブニュース
片づけが大好き、片づけることで心が整うという人がいます。いっぽうで、片づけはしんどい、苦手と感じている人も多くいます。どんな事柄にも得意不得意はあるもの。片づけがしんどいと思って毎日生活するのは、大変なこと。日本の家事のあり方を研究し続ける佐光紀子さんが、そんな「片づけがしんどい」と思っている人のために、意識をちょっと変えてみる提案してくれました!

【意識改革その1】必死に片づけなくっていい!

なぜならあなたが笑っていることが一番だから!


すっきり片づいた家は、確かに理想的。でも、家族みんなが同じ理想を持っているのでしょうか。

家族にとっては「家が散らかっているけど、片づけはしんどい…」と暗くなったりイライラしているあなたがそこにいるよりも、多少ものが散らかっていようとも、みんなが笑って過ごしている方が居心地がいいかもしれません。

それならば、1人で頑張りすぎる必要はないのでは? 散らかっているのは、あなたの責任でもありません。いったん“片づけなくちゃ”という意識をオフモードにしてみてはどうでしょう?

【意識改革その2】「片づかない」=「だらしない」じゃない!

なぜなら片づかないのは正確ではなく、環境の問題だから!


「ものがあふれていて、それを片づけられない私は悪い妻、ダメな母」と自分を追い詰めてしまう女性がいますが、少し違う気がします。

片づかないのは、人の問題ではなく、片づけにくい仕組みや環境になっているだけのこと。これは家族全員で考えるべきこと。自分だけを責めるのはきっぱりやめて、どうしたら片づけやすい仕組みを作れるか、ということを家族みんなで話し合ってみることが必要です!

【意識改革その3】SNSで見るすてきな暮らしも、現実はみんな同じと心得る!



「あの人のおうち、こんなにきれいに片づいてる…」とSNSの世界と自分の部屋を比べて落ち込んだ経験はありませんか?

でも、自分が写真を撮るときを思い返してみて。じゃまなものは別の部屋に追いやったことが、きっとあるはず。SNSから見えるほんの一部を切り取った見栄えのいい世界だけ。そこに影響されてため息をつくのはもったいない!

【意識改革その4】「汚いけど、よかったら」と人を家に招いてみる



完璧に片づけられなくても、人を家に招くことに慣れていきましょう。これを繰り返すことで、徐々に片づけに前向きになれることも。多少散らかっていても「片づける時間がなくて、ごめんね!」と相手にひと声かければOKです。部屋を自慢するわけではないので、楽しく過ごすことに力を注いで!

【意識改革その5】散らかっている家に招かれても驚かない



もし、招いてくれたおうちが散らかっていたとしても、そこでの楽しい会話や一緒に食べたおいしいごはんのほうが、記憶に残るもの。部屋の状態を気にするよりも、楽しく過ごした思い出を大切にすることができれば、片づけられない自分を責めなくてもいいと思えてきます。


いかがでしたか?
1つ1つ、小さな意識改革の積み重ねをすることで、「片づけられない」という罪悪感から自分を解放してあげられるかもしれません。できそうなことをまずは1つ取り入れて、自分の家に合っているか、いろいろと試してみてください!


教えてくれた人▷佐光紀子さん


ナチュラルライフ研究家。翻訳家。重曹などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。上智大学大学院で日本の家事のあり方を研究し、2016年に修士号を取得。

撮影/木村文平
取材/レタスクラブ編集部T
イラスト/ナカオテッペイ

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