この時期の洗いものは、水も冷たいし手も荒れるし、少しでも減らしたい…!という切なる願いにこたえて、今回は料理家さんが教えてくれた洗いものが減らせるコツを、料理とともにご紹介しましょう! まずは肉のパックをボウル代わりに使うハンバーグからどうぞ。
パッカンきのこハンバーグ
【材料・2人分】
合いびき肉…300g、しめじ…1パック(約100g)、ソース(おろしにんにく…小さじ1、トマトケチャップ…大さじ3、中濃ソース・酒・水…各大さじ2)、塩、粗びき黒こしょう、小麦粉
【作り方】
1.ひき肉はパックの中で、塩小さじ1/2、こしょう小さじ1/4、小麦粉大さじ1を加え、箸で混ぜて軽く押さえてならす。
2.フライパンに1をパックからパカッと入れ、強めの中火にかける。へらで2等分して形を軽く整え、1~2分焼く。しっかり焼き色がついたら上下を返し、しめじをほぐしてひき肉のまわりに加える。ふたをして弱めの中火にし、約5分蒸し焼きにする。
3.ソースの材料を混ぜてから加え、強めの中火にして、からめながらとろみがつくまで煮詰める。器に盛り、好みでベビーリーフを添える。
(1人分437kcal、塩分3.0g レシピ考案/上島亜紀 栄養計算/スタジオ食)
ボウルのように大きな道具は、洗うのが大変。このレシピのように、肉のパックの中で下味を混ぜて、そのままパカッとフライパンに入れればボウルを使わずにハンバーグが完成! ひき肉に1度もさわらないので、手を洗う手間も省けます。
洗いものを減らせる料理は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
てりてりつくね
肉だね(とりひき肉・長ねぎ・おろししょうが・片栗粉・酒・みそ)は、ボウルではなくポリ袋に入れて混ぜましょう。フライパンで焼く際は、ポリ袋の角を切ってだんご状にしぼり出して。こうすれば手も汚れず、洗いものも減らせます。両面焼いたらふたをして蒸し焼きにし、たれ(しょうゆ・酒・砂糖)をからめて。
手羽元と里いもの塩バター煮
とり肉は手羽元、里いもは冷凍のものを使えば包丁は不要。しいたけも手で裂いて加えます。包丁を使わないおかずは洗いものが減るのはもちろん、下ごしらえがないのでとにかくラク! 鍋で手羽元→しいたけの順に焼き、里いも・酒・塩・水を加えてぬらしたペーパータオルを落としぶた代わりに広げ、弱火で15分蒸し煮にします。仕上げにバターをのせて粗びき黒こしょうをふればできあがり。
ミニトマトの甘酢あえ
ミニトマトと酢・砂糖・塩を袋に入れて手でもみ込めばできあがり。あえるだけの副菜は、袋に入れてもみ込むと味が全体に行きわたりやすくなります。
春菊としらすのごまマヨサラダ
春菊を手でちぎり、しらす・白すりごま・マヨネーズ・オリーブ油を順にかければ、お皿の上でサラダが完成。洗いものを増やしたくない時、道具を使わないレシピは心強いですね。
洗いものが少ない料理=下ごしらえがラクチンなものが多いので、へとへとな日にも頼ってみてくださいね。
文=齋藤久美子(栄養士)