家計簿をつけるたびに値上げを実感する昨今。節約のために、日々の食費を少しでも抑えなければ…。農林水産省によると「2023年の1月はキャベツがお買い得」とのことで、実際に食品価格動向調査(野菜)の調査結果によれば、1/9の週は平年の90%くらいの価格で販売されていたそうです。キャベツのような献立に取り入れやすい食材が、安く手に入るのはうれしいですよね。
というわけで今回ご紹介するのは、キャベツを使って時短で作れるメインおかず。今月はキャベツを大活躍させてみてはいかがでしょう?
とり肉とキャベツの塩にんにく鍋
【材料・2人分】
とりもも肉…大1枚(約300g)、キャベツ…250g、万能ねぎ…小1束(約50g)、にんにく…2片、赤とうがらしの小口切り…1/2本分、酒…大さじ1、塩…小さじ1、とりガラスープの素…小さじ1/2
【作り方】
1.キャベツは葉と芯を切り分けて葉はざく切りにし、芯は薄切りにする。万能ねぎは5~6cm長さに切る。にんにくは横薄切りにする。とり肉は一口大に切る。
2.鍋ににんにく、赤とうがらしの小口切り1/2本分、水2と1/2カップ、酒大さじ1、塩小さじ1、とりガラスープの素小さじ1/2を入れて中火にかけ、煮立ったらとり肉を加える。
3.再び煮立ったらアクを除き、キャベツを加えてふたをし、弱めの中火にして約5分煮る。ふたを取り、万能ねぎを加えてさっと煮る。
(1人分322kcal、塩分2.7g レシピ考案/吉田愛 栄養計算/スタジオ食)
冷え込む夜は、鍋仕立てにするのが一番! とり肉やにんにくとともにスープで煮れば、淡白なキャベツがたっぷりと食べられます。キャベツ250gはおよそ1/4個です。
キャベツたっぷりメインおかずは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
厚揚げカレーチャンプルー
お手頃価格の厚揚げとツナ缶でさくっと作れるレンチンおかず。ボウルにキャベツ・ツナ缶を入れて混ぜ、厚揚げ・しょうゆ・カレー粉・塩を入れてラップをかけ、レンジで加熱します。仕上げに削りがつおをさっと混ぜれば、ご飯が進むボリュームおかずがもうできあがり!
ポトフ
ざっくりカットした野菜とウインナーをさっと煮るだけで、芯までおいしい食べるスープに。鍋に洋風スープの素・塩・こしょうを煮立たせたら具材を入れてふたをし、5~6分煮れば完成です。野菜本来の甘みが実感できますよ。
お好み焼き風オムレツ
使う食材は、キャベツ、ベーコン、卵の3つ。フライパンにベーコンを並べ、生地(溶き卵・キャベツ・塩・こしょう)を流し入れてふたをし、弱火で1~2分蒸し焼きにします。焼き色がついたら上下を返してさらに焼いて。お好み焼きソースやマヨネーズ、削りがつおをかければ、まるでお好み焼き!
とりとキャベツのチーズタッカルビ
人気のチーズタッカルビも、キャベツ1つでおいしく作れます。とり肉は下味(おろしにんにく・みそ・砂糖・ごま油・しょうゆ・豆板醤)をもみ込んでフライパンで焼き、上下を返したらキャベツをのせて、少量の水を回し入れてふたをして蒸し焼きにします。仕上げにピザ用チーズをざっと混ぜて器へ。とろ~りからめたチーズとシャキシャキ甘いキャベツに箸が止まりません。
キャベツにはビタミンCや食物繊維が豊富。胃腸の粘膜を保護するビタミンUも含まれています。芯を残しておくと葉の水分や栄養を吸収して葉がしなびやすくなるため、保存する際は芯の部分を取り除いて湿らせたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。
文=齋藤久美子(栄養士)