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過去の大量絶滅期に匹敵するペースで多くの生物種が失われている/誰かに話したくなる地球の雑学

  • 2021年8月2日
  • レタスクラブニュース





日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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現在は地球史上6度目の大量絶滅期!?


地球上の生命は、過去5億年のあいだに5回の大量絶滅を経験したといわれているが、世界は今、まさに6回目の大量絶滅を迎えつつあるといわれている。そして、過去に起こった絶滅は、火山の噴火や隕石の衝突、それにともなう気候変動などが引き金となったが、6回目の大量絶滅を引き起こす原因は、我々人類になるかもしれない。

最新の研究によれば、20世紀に発生した生物種の絶滅は、人類の活動がなかった頃に比べて約100倍のペースで進んだとされている。しかもこの研究は、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類など、我々がよく知る動物種だけに研究対象を絞ったデータに過ぎない。その数すらわかっていない、海や森などに生息する動植物を含めれば、さらに多くの生物種が、発見されることもなく絶滅している可能性が高いのだ。

いったいどのくらいの生物種が、いつ頃までに姿を消すのか。現在のところ、その詳細について具体的な予測を立てることは不可能とされている。しかし、過去の大量絶滅の時期に匹敵する速いペースで、多くの生物種が失われていることだけは事実である。

また、地球上の人口が70億人を超えたことで、今後も資源やエネルギーの消費などにより、環境に対する負荷が増え続けることも予想されている。人類がこうした環境負荷を減らす決断をしないかぎり、近い将来、生物種の消滅がさらに拡大していくだけでなく、人類も絶滅する種の一つになる可能性があることを、肝に銘じなければならないだろう。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)




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