知って得する節約テクをギュッと凝縮!
令和になってから、消費税アップや世界の経済情勢の変化などが、私たちの暮らしや家計にもジワジワと影響を与えてきています。
そこで、食材を買いすぎてうまく使い切れないといった「ムダ買い」や余計なゴミを生み出してしまうことにもつながる「ムダ遣い」、環境の負荷にもつながる「エネルギーの過剰な消費」などの生活の「ムダ」を見直してみませんか?
将来のことを見据えた節約テクを紹介してくれる『くり返し使える「ラクラク節約テク!」がギュッと一冊に!』では、すぐに取り入れられて「楽しいから続けられるテク」が満載です。知っていればお得な毎日が送れ、身につけば一生モノの知恵が掲載されている本書から、厳選テクをお届けします。
※本記事はレタスクラブムック編集部著の書籍『くり返し使えるベストシリーズ vol.3 くり返し使える「ラクラク節約テク!」がギュッと一冊に!』から一部抜粋・編集しました
昔ながらの知恵も生かして暮らしの中で涼を得るコツ
よしずやすだれを使ったり、打ち水をしたりといった昔ながらの方法も、コツを押さえれば、より効果的に涼しくなります。
→教えてくれたのは
節約アドバイザー・矢野きくのさん
時間とお金を節約できる家事術を、各メディアで公開するほか、講演やセミナー講師も務める。著書に『シンプルライフの節約リスト』(講談社)ほか。All About家事ガイド。
■日陰、打ち水、風通し。身近な工夫で涼しく
節電しながら夏を快適に過ごすには、よしずやすだれで日ざしを遮る、打ち水で涼を呼ぶ、窓をあけて風通しをよくするといった身近な工夫も大切です。
「日ざしの向きや風の流れを考えると効果はアップ。保冷剤や冷やしタオルで体を直接冷やすのも、短時間で体の熱を逃がすことができます。こうした方法は、節電になるだけでなく、体を極度に冷やし過ぎないため、夏バテ防止にもつながります」と矢野きくのさん。
「『涼しい』と感じるほどではなく、『暑くない』程度を目安に考えるといいですよ」とも。昔ながらの方法も生かしながら、気持ちよく夏を乗り切って。
テク1・大きい窓だけでなく、小さい窓にもすだれをかけると効果的
■南と西の窓はすべて、すだれかよしずで覆うと◎
日照時間の長い南と西の窓はすべて覆うと効果的。大きな窓には地面に日陰をつくるようによしずを立てかけ、小さな窓にもすだれを掛けて日ざしを遮ると、室温が上がりにくくなります。
テク2・打ち水は夕方にたっぷりの水で、が打ち水の基本
■帰宅したらすぐ窓を2カ所あけて風の通り道を確保
日中暑い時間に打ち水をすると、もわっと湿気を含んだ暑い空気が立ち上り、かえって蒸し暑く感じることも。夕方暑さが収まった頃、庭やべランダにバケツやホースなどでたっぶりの水をまくと夜風が快適に。また、すだれやよしずにバケツやPETボトルで水をかけるだけでも、打ち水効果で室内に涼しい風が入ります。マンションで水をざぶざぶかけられないときは、霧吹きなどを使ってできるだけたっぷりかけるようにします。
コンクリートは水を含まず流れてしまうため、べランダにはすのこを敷いて保水性を高めて。よしずを立てかけ、日陰に水をまくのも効果的。
テク3・風向きは変わるもの。日々窓のあけ方をチェンジしてみて
■いつも同じ窓で通風せず、風向きは変わるもの。日々あけ方をチェンジしてみて
窓は2つ以上あけると、風が抜けます。南北の窓をあけると効果的なことが多いのですが、家の構造や周りの環境、その日の風向きによっても変化。いろいろ試し、人のいる場所に風を通して。
例えば、あける窓の左右を変えてみる。同じ窓でも、左右のどちらをあけるかによって風の流れは変わるので、両方試してみて。また、室内のドアの開閉や、家具の置き方でも変化します。
ドアストッパーなどを利用して、玄関のドアをあけると、一気に風通しがよくなることが。防犯面が気になるなら、ドアチェーンをかけたまま細くあけるようにするとよいでしょう。さらに、玄関に網戸タイプのカーテンを設置すれば、風を通しつつ、虫やほこりの侵入をガードしてくれます。
テク4・水分のとり方にも配慮しましょう
■少量を何回も、が夏バテ防止には◎。保冷ボトルで冷蔵庫の開閉を減らせば節電にも
がぶ飲みは胃腸に負担がかかるので水分補給はこまめに、少しずつが正解です。また、何度も冷蔵庫の開閉をすると庫内の温度が上がって電気代がアップ。保冷ボトルに冷水や麦茶を入れ、こまめに飲むといいですよ。
テク5・エコな「ハッカ油おしぼり」を活用
ハッカ油を数滴たらした水にハンドタオルをつけて軽く絞り、冷凍庫へ。帰宅した夫や子どもがこれで首やわきを拭けば、一気に汗が引いて涼しく! エアコンをフル稼働させるよりエコだし体に負担もありません。
テク6・湯船にハッカ油2~3滴で風呂上がりが冷え冷えに
風呂上がりに冷水シャワーを浴びても汗が引かなくて……。そんな日は、湯船にハッカ油を2~3滴たらすとハッカの清涼効果で湯上がりも汗がすっと引きます。夏でも入浴したほうが夏バテ防止には効果的。夏はいつもより1時間ほど早めに入浴し、熱を冷ましてから寝るとよく眠れます。
ハッカ油は、ドラッグストアなどで購入でき、使いみちもいろいろ。
著=レタスクラブムック編集部/『くり返し使えるベストシリーズ vol.3 くり返し使える「ラクラク節約テク!」がギュッと一冊に!』(KADOKAWA)