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イチゴ表面のつぶつぶの正体/誰かに話したくなる地球の雑学

  • 2021年7月17日
  • レタスクラブニュース





日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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イチゴのつぶつぶは「種」ではなく「果実」!?


イチゴの赤い部分は「果実」で、つぶつぶは「種」と思われがちだが、これは誤り。そもそも「果実」とは、花のメシベに花粉がつくことで、メシベの下のほうにある子房が発達し、中にある胚珠と呼ばれる部分が種に変化したものだ。たとえば、ミカンやモモ、カキなどがこれにあたる。

一方、イチゴの赤い部分の正式名称は花托という。花托は「花床」とも呼ばれ、本来はオシベやメシベが生えるための土台の役目を果たしている。イチゴの花にはメシベが100本以上あるが、受粉すると花托の部分が大きくふくらむ特徴がある。

つまり、我々が食べているイチゴの正体はふくらんだ花托で、種と勘違いしていたつぶつぶのほうこそが、イチゴの果実というわけだ。その証拠に、つぶつぶをよく見ると、糸の先のようなものが短く突き出ている。これこそがメシベの名残なのである。

また、イチゴのように、子房以外の部分がふくらんで果実のように見えるものは、偽果と呼ばれる。リンゴやナシも同じく偽果で、ふだんは食べない芯を中心としたわずかな部分こそが、果実となっている。

ちなみにパイナップルは、小さな実が集まってできる複合果に分類される。ウロコのような表皮は、もともとは花で、この部分がパイナップルの果実なのだ。一つのパイナップルはおよそ150個の果実から構成されており、中央にある芯の部分が花托にあたる。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)




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