2015年に国連サミットで採択された「SDGs」(持続可能な開発目標)。
子どもたちの未来のためにも大切なことだってわかっているけど、家事に育児に仕事にと追われて毎日へとへとな私たちに何ができるの…?
今回は、SDGsの取り組みを「暮らしのなかで提案」している花王の製品に注目。
地球環境にもやさしいことはもちろん、無理なく実現できて、そのうえ実践するメリットも大!いいことだらけで「私たちにもいますぐできること」がたくさんある、ということがわかりました!
「これから地球環境を考えると不安なことはたくさんありますよね。環境を守ることは大事なことだとわかっていても、具体的に何をしたらいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか? だからこそ、使う製品によって環境にやさしい暮らしができたら。そんな思いで花王はSDGsに取り組んでいます」と話す、花王広報の川上直美さん。
花王ではSDGsという言葉が生まれる前から、環境に配慮した製品づくりを積極的にすすめているんだそうです。
「家庭ゴミの6割以上は包装容器といわれています(※)。弊社がシャンプーやボディーソープなどの容器を見直すことで、家庭から排出されるゴミを減らすことにつなげたいと考えています」(川上さん)
「名もなき家事」の代表格「つめかえ」が驚くほどラクに!?
シャンプーやコンディショナー、ボディウォッシュは、なくなったらつめかえて使用しているご家庭は多いと思います。
「メリット」や「エッセンシャル」などの花王の製品を使っている方は、つめかえパックが小さくなっていることに気づいているのではないでしょうか…!? それ、大正解です。
実は、2016年よりコンパクトな「ラクラクecoパック」に切り替わっています。そして、このパックにラク&エコを両立するヒミツがあるんだそうです…!
「つめかえパックの量が減った?と思われる方もいらっしゃると思いますが、従来品と内容量は変わりませんのでご安心ください!」と川上さん。
えええ~だいぶ小さく感じますが、同量とは驚きですよね!
「以前は、つめかえパックのそそぎ口は角についていたため、傾けながらつめかえパックの液体を流し込んでいました。その場合、液体がスムーズに動くよう、パックの中にある程度の空間が必要だったんです。現在の『ラクラクecoパック』は、容器が立体化し中央にそそぎ口が付いています。逆さまにしてボトルに液体を流し込めるので、空間の必要がなく、その分コンパクトになっています。従来のつめかえ品に比べてフィルムの表面積は35%小さくなり、さらにフィルムの厚さも18%減らしています」(川上さん)
思い返せば、ボトルを片手で抑えながら、つめかえパックを片手で流し込むのって大変でしたよね~。
確かに「ラクラクecoパック」なら、そそぎ口がボトルにしっかりハマって、液体がグングン出てきます。安定しない、最後まで詰めきれない、こぼれちゃう…そんな不満を「ラクラクecoパック」が解決してくれました!プラスチックゴミだけでなく私たちの手間までカットしてくれるのが画期的!!
カンタンでそそぎやすいので、お子さんにお願いするのもアリですよね!
おしゃれな専用ホルダーにつけかえればバスルームもスッキリ!
さらに、私たちのような家事に育児に仕事に毎日追われ続ける“へとへと主婦”を助けてくれるのが「スマートホルダー」!「つめかえる」のではなく「つけかえる」ためのアイテムです。使い方は簡単。「スマートホルダー」に「ラクラクecoパック」をセットしてカチッとはめて、ポンプを差し込むだけ!
川上さんによると、「独自開発したエアレスポンプで、粘度の高い液もすくい上げるため液残りが少なく、最後まできっちり使い切れます。使っているうちに中がどんどん真空のようになって、使い終わりはりんごの芯のようにぺったんこに。自分で絞り出す必要がないですし、捨てるときに “使い切った〜”という気持ちよさがあります」
カチッと装着するだけなので、誰でも簡単にできちゃいます。「家族が使い切ったシャンプーボトルを放置してつめかえをしてくれない…」と悩める主婦には朗報ですね(笑)。
個人的には、特売次第でシャンプー類の銘柄を変えてしまい、仕方なくボトルで購入…ということもあるのでこれはとってもうれしい! つめかえの際ボトルをキレイに洗ってきちんと乾かして…という工程が不要なのも「へとへと解放」ポイントだと思いました!
「つめかえ」も「つけかえ」もいらない最新アイテム
続いて紹介するのは、「つめかえ」も「つけかえ」も不要の「らくらくスイッチ」。「ラクラクecoパック」のキャップを外して、「らくらくスイッチ」(ノズル)を取り付けるだけ。スイッチ部分を軽くつまむように押すと、ポンプと同じように一定量の液が出てきます。「ラクラクecoパック」の左右にS字フックを通すための穴があり、タオル掛けのバーなどにそのまま吊り下げて使うことができます。
「液は下へ下へと溜まっていくので、自動的に全部使いきれるようになっています。密閉構造なので、水や空気が入り込むこともありませんし、液がドバドバ出てしまう心配もありません。吊り下げて使用するので、バスルームのお掃除もしやすくなります。『らくらくスイッチ』は一部ECサイトで発売しています」(川上さん)
毎日の生活で無理なく始めるSDGs
「『ラクラクecoパック』は、本体ボトルと比べてプラスチックの使用量を80%カットしています。工場から出荷して運ぶ時も、ボトルならダンボール箱に9本しか入りませんが、『ラクラクecoパック』なら24本入れることができます。ダンボールの量も減らせますし、トラック1台で運べる本数が格段に多くなるので、輸送にかかる燃料も抑えられます。つめかえ、つけかえ、『スマートホルダー』、『らくらくスイッチ』…みなさんのライフスタイルに合わせて、『ラクラクecoパック』を活用してただけたらうれしいです」と、川上さん。
家事の時短ができる『ラクラクecoパック』を選ぶことで、輸送トラックの燃料を減らすことができているなんて…! 何気なく使っていたつめかえパックがSDGsにもつながっていたことが、なんだかうれしいです。
無理せず、我慢せず、生活に取り入れるアイテムの選び方を変えるだけで、“ラク”にも“エコ”にもつながると思うと、未来が明るく見えてきました!
文=水野智恵
※環境省 容器包装廃棄物の使用・排出実態調査 令和元年