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お酒でトラブルを起こす父と母。もっと控えさせるにはどうすればいい?【お悩み相談】

  • 2021年3月27日
  • レタスクラブニュース


夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

■相談者プロフィール

ふたば(35歳女性)

夫と4歳になる長女と3人暮らし。カフェでパート勤務。

お悩み相談


父と母は共に61歳。夫婦2人で、田舎でカラオケ付きのスナックを経営しています。もとは青果店を営んでいましたが、近隣にスーパーが出店したことで売り上げが落ち込み、また、私と妹の進学や借金の返済なども重なったため、20年ほど前に飲食業に変えました。

夜の飲食業に対して、始めは家族、親類とも心配はありましたが、お客さんに恵まれて幸いなことに今まで特に大きなトラブルはありません。近所の方や常連の方にも良くしていただいて、父と母もなんとか続けてこられたようです。しかし、年を取ったことや、これまでの飲酒の影響もあってか、最近2人ともお酒に呑まれるようになりました。

父はもともと酒癖が悪く、酔うとだれかれ構わず喧嘩を吹っ掛けたり、悪態をついたりするのですが、このごろはお客さんにまで絡み酒をするようになっているようです。母やなじみのお客さんが止めに入る回数が増えたと、母がいつも愚痴の電話をしてきます。

そんな母も、酔っぱらって道路の側溝に落ち、出血が多量だったため救急車で運ばれたことがあります。また、常連のお客さんと一緒に飲みに行った居酒屋から自力で帰れなくなり、自宅まで送ってもらったことも1度や2度ではないようです。ここ2~3年は、そういったトラブルや迷惑をかけた話を多く聞くようになりました。

実家に帰ったときにお酒を控えるように話をしているのですが、2人とも真剣にはとらえてくれません。

両親ともお店が休みの日もお酒を飲んでいるようで、アルコール依存もあるように感じます。「いい大人だし」「私はもう家を離れている身だし」と思って、あまり口を出さないようにしていますが、心配は尽きません。お客さんや周囲の人たちとのトラブルを防ぐために、現状を2人にわかってもらうにはどう話をすればいいでしょうか。

断酒をすすめてみて、難しそうなら専門機関へ相談を


お酒が原因で怪我をしたり、1人で帰宅できないなどのトラブルが起きていると心配ですよね。実際、このままでは、いつかお酒関係で取り返しのつかない問題が発生する懸念があります。そのためにも、相談者さまから、ご両親に断酒をすすめてみるのがいいかと思います。この時に、「周りに迷惑をかけるから」という言い方よりも「お父さんとお母さんが身体を壊したり、トラブルに巻き込まれないかが心配だ」と、お2人のことを心配している感じでちゃんと伝えると聞いてもらいやすくなると思います。

まずは、ご両親のご自宅にあるお酒を捨て、断酒をスタートさせましょう。禁酒中は、お酒を飲んでいた時間が空き、暇に感じてしまう方が多いようなので、新たな趣味を見つけるのもいいかもしれません。

ただ、この断酒は簡単なものではありません。アルコール依存症気味の人は、「確かにアルコール依存気味だが軽い方だ」や、「その気になれば断酒できる」などと、自身の状況を軽く見てしまうため、結局お酒を飲んでしまうことが多くあります。そのため、相談者さまの手に負えないと思った時には、各都道府県にある、精神保健福祉センターなどアルコール依存症の相談窓口がある場所に相談しましょう。医療機関によっては、アルコール依存症専門の治療を行っていますし、断酒会などへの参加も有効的とされています。治療方法はいくつかありますが、家族の協力が大切ですので、相談者様もぜひお力になってあげてください。

■回答者プロフィール

園田未来

人間関係のトラブル、仕事関連のお悩み等、 人間関係に関する相談が得意。 他にも「うつ」などの精神病についても知見があります。気持ちの切り替え方や、楽しく生きる考え方についてお伝えします。



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