シンプルライフ研究家・マキさんによる「新しい生活様式」対応の家事指南書が登場!
暮らしのシンプル化、効率化を提唱するブログ「エコナセイカツ」で人気のブロガー・マキさんによる、世界が激変しても、ムダをなくしてストレスなく暮らすコツが満載の『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』。新しい生活様式の中でさらになくしたものも初紹介する本書より、暮らしに役立つアイデアを9回連載でお送りします。今回は第9回です。
※本記事はマキ著の書籍『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』から一部抜粋・編集した連載です
ムダづかいをなくす
コロナ禍による自粛期間中におどろくほど減った“財布を出す機会”。そもそもお店にふらっと立ち寄ることができなかったからなのですが、緊急を要さない消費が自分の中で習慣化していたことに気づきました。子どもの習い事を待っている間に時間つぶしにカフェに入ったり、面倒だからと外食ですませてしまう行為が以前は少なからずあったのです。
自分を肯定するために、それはむしろ効率的な時間の使い方だとも思っていました。カフェ代は1回の金額はそこまで高くないから、あまりダメージがないように感じますが、じつは月2000円以上の出費でした。外食も家族で楽しむために行くなら有意義なお金の使い方ですが、妥協して食べる急な外食にお金を使うことはナンセンスだったと思います。
新しい暮らしで改めて「有意義なお金の使い方」を考えました。自分にとってなにが大切で、なににお金を使うことが幸せなのかと考えたら、ケーキは一人でこっそりよりも好きな人とおしゃべりしながら食べたい、コーヒーはガヤガヤした場所でよりも家でリラックスして飲んだほうがおいしいと思いました。よく考えたおかげでムダづかいが減り、「幸せだな〜」と感じる回数がさらに増えました。
余計なお付き合いをなくす
自粛期間中、家族以外のだれとも会わない時期がありました。家族が一番大切な私にとって、今思えばあの密な時間は、かけがえのない日々だったと感じています。余計なお付き合いがないって、こんなにも家族の絆を強くするんだなと改めて感じました。
普段は仕事があるため気持ちが外に向き、家族のことにまで気が回らないことも多々ありました。しかしコロナ禍の時期は内に内にという状況でしたから、じっくり家族とコミュニケーションが取れたと思います。親が子に教えてあげられることもまだまだあるなという気づきもありました。とくに勉強に関しては、塾や習い事にまかせすぎていたと反省もしました。人付き合いがなくなった分、家族によりフォーカスできるようになったのは、私にとって大きな収穫です。
夫も一時期は仕事を休業し、再開後も帰宅時間が早くなったので、家族揃って晩の食卓を囲む楽しみも増えました。人とのお付き合いを自粛したり厳選したりすることはとても勇気のいることですが、コロナ禍で強制的に人とのお付き合いを自粛、厳選せざるを得ない状況になったことは、不幸中の幸いだったと思います。自分にとって本当に大切なものだけを切り取る選択が、心地よい暮らしにつながっていくのだなと感じています。
家にいる時間が増えた夫は、平日の夕方、子どもたちと散歩をするように。休日は夫婦でウォーキング。歩きながら会話することで普段話せない話題が自然と話せたり、じっくり聞けたり。
著=マキ/『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』(KADOKAWA)