自粛生活で、春から初夏にかけて自宅で過ごす時間が長かったことしは、体が少しずつ暑さに慣れることなく夏が到来。
いつも以上に夏バテしやすいので、注意が必要なのです!
教えてくれたのは▷福田千晶さん
医学博士、健康科学アドバイザー。
医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、健康アドバイザーに。
『ホントはコワイ夏バテ51の対策』(日東書院本社)ほか著書多数。
やりがちな NG に注意!こんな習慣が夏バテを招く…
\NG/ 子どもを見送りがてら、炎天下でついつい立ち話
子どもの見送りだけだからと、帽子やサングラスもせずに出かけ、炎天下でつい立ち話。
さらにマスクをして……となれば、知らず知らずのうちに脱水して体に熱が籠り、体の不調を引き起こします。
熱中症の危険も!
\NG/ 暑くて食欲がないから、朝食は抜き
朝食を抜くと、前日の夕食から次の昼食まで何も食べないことになり、エネルギー不足に。
夏バテしやすくなるので、簡単にでも朝食をとって。
寝ぼけた胃腸を目覚めさせるため、起きてすぐ湯冷ましを飲むのもおすすめ。
\NG/ マスクを着けてるからつい、水を飲むのがおっくうに
こまめな水分補給が夏バテや熱中症予防の基本ですが、感染症予防のためにマスクをしていると、つい外して水を飲むのがおっくうに。
30分に1回は水を飲むなど、ことしは特に意識して水を飲むようにしましょう。
\NG/ 食事もデザートも、とりあえず冷たいもの
暑いからと朝食はパンにヨーグルト、お昼は冷たいそうめん、おやつには冷たいアイスクリームやかき氷となれば、胃腸が冷えて消化機能が低下。
食欲不振や胃もたれの原因になります。
栄養も偏りがちなので注意して。
\NG/ 〝お出かけ控え〟で、気づくとダラダラ過ごしている
ことしの夏は外出を控えて、家でダラダラしがち。
すると、運動不足で体が重くなり、体力がなくなって体の不調を引き起こすことも。
規則正しい生活を心がけ、家でできる簡単な体操をするなど、メリハリのある生活を。
\NG/ 家にいがちなこの夏、部屋の中でもずっと薄着に素足
外出を控えて家にいることが多いことしの夏。
エアコンで、室内を快適な温度に保つのは大切です。
でも、エアコンの効いた室内でじっとしているのに素足にノースリーブなど、薄着で過ごすと体が冷え、体調不良の原因に。
\NG/ ビールを味わうために、あえてのどをカラカラに
アルコールには利尿作用があるため、飲んだ分かそれ以上の量の水分が出てしまうことがあるうえ、アルコールを肝臓で分解する過程で水を消費。
脱水が進み、血管を詰まらせてしまうリスクも。
お酒を飲むときは、水も十分にとって。
\NG/ 入浴は暑くて面倒だから、シャワーですませる
湯船につかると体の芯から温まり、じんわりと汗をかき、お風呂から出てしばらくたつと自然と体温が下がります。
これは、上手に汗をかいて体温調節する訓練に。
シャワーだけですませると、上手に汗をかけず夏バテしやすくなります。
■暑い時期に新生活が始まったことし。子どもの体調には特に注意
学校や幼稚園の休みが続き、暑くなってから新生活が始まりました。
屋外での活動が少ないまま夏に突入しているので、子どもたちの体も暑さに慣れていません。
また、マスクをした状態では熱中症の危険も高まります。
ことしは特に注意して見守ってあげて。
今すぐできる夏バテ対策「5つの基本」
難しいことはなし!
ちょっとした心がけが、夏バテ予防につながります。
今すぐできる対策をきょうから実践して、夏を元気に乗り切りましょう。
【基本01】食事は1日3回、必ず1食に1品は温かいものを
暑くて食事作りが面倒になりがちですが、インスタント食品なども利用して、1日3回の食事で元気に。
胃腸を冷やし過ぎると働きが悪くなるので、毎食1品は温かいものを。
パンとサラダ、ヨーグルトの朝食に、温かいインスタントスープをプラス!
つるんと食べられる冷やしうどんにも、インスタントのみそ汁を添えて。
■\便利な食品も積極的に活用/
インスタントみそ汁で冷えた内臓を温めて
ひんやりメニューに、インスタントみそ汁を添えるだけ。
常備すると便利です。
▷「具たっぷり味噌汁」なす オープン価格/味の素
5大栄養素をバランスよく補給
食が進まない時もすっきりおいしい、ゼリータイプのバランス栄養食。
▷カロリーメイト ゼリー アップル味 216円/大塚製薬
【基本02】水分補給はこまめに。アルコールやカフェインはとり過ぎに注意!
水などの飲み物を一気飲みすると胃腸に負担がかかります。
水や麦茶をいつでも飲める場所に置き、こまめにのどを潤して。
アルコールやカフェインを含む飲み物は脱水しやすいのでとり過ぎに注意。
ノンカフェインでミネラル豊富な麦茶やルイボスティーはおすすめ!
【基本03】外と内、服装でこまめに微調整が吉!
日光に長時間さらされると、体力を奪われます。
外出時は日焼け止めを塗り、帽子などで日よけを。
反対に、室内では冷えに注意。
肌寒く感じたら1枚はおるなど、服装で調整。
室内
レッグウォーマーや靴下で足元を冷やさない
シルクやリネンなど、ベタつかない素材なら夏でも快適!
(右)フレンチリネン1×1リブソックス ¥1,540(左)シルクショートレッグウォーマー¥1,540/タビオ
外出時
帽子、日傘、サングラスなどを
室内
はおるもの、ひざ掛けなどを
【基本04】暑くても体を動かすことがダルさ解消への第一歩!
暑いからと体を動かさないでいるとますますダルくなり、悪循環に。
ご紹介する「緊張ほぐし体操」など軽めの運動を行うことで、自律神経の働きを整えて血のめぐりもよくなります。
緊張ほぐし体操
1.足を肩幅に開き、楽な姿勢で立つ
2.思いっ切り全身に力を入れる(両肩を上げる、目をギュッとつぶる、拳を握る)
3.ストンと肩を下ろし、全身の力を抜く
【基本05】あの手この手で快適な睡眠に近づける!
よく眠るのが一番の夏バテ対策!
エアコンや扇風機を利用し、快適な睡眠環境に。
冷えないよう、パジャマは肩やひざが隠れるものにし、上着はズボンにイン。
おなかにはタオルケットなどを。
高濃度炭酸の入浴剤もおすすめ
夏はクールタイプで涼しく
入浴時に高濃度炭酸の入浴剤を使うと、入浴効果が高まって疲れがすっきり。
入浴は就寝の2時間前がベスト。
▷バブ メディキュア 冷涼クール オープン価格/花王
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NG習慣は5つ該当!
まずはビールのためにのどを乾かせるのをやめてみます……!
(編集部 中野)
【レタスクラブ編集部】