朝起きてから夜寝るまで、起きる、歩く、歯を磨く、食事、入浴など、日常生活の中で行われる動作は多くあります。しかし、それらの振る舞いがマニュアル通りだと機械と変わりません。今回は、それらの仕草に艶を与えるビジネスシーンでも使える仕草と振る舞いのポイントをご紹介します。
・「指先」の動きを意識して丁寧な印象に
日常の振る舞いを印象良くし、艶を与える一つ目のポイントは末端を意識する事です。日常で手は実に多くの仕草、振る舞いを行います。物を置く時、渡す時、ドアを閉める時…。その際、指先から物が離れる瞬間まで意識しましょう。その動きが指先の仕草に艶を与えます。そして、それは丁寧に物を扱うように見えて印象の良い振る舞いとなります。 また、指先の仕草に艶を与えるために振る舞いだけではなく、お手入れも行いましょう。これは、女性だけではなく、男性にも言えること。長く不潔な爪で名刺を渡されたら? ビジネスシーンでの印象はマイナスに。男女ともに手入れが行き届いている指先は印象アップのきっかけにつながることも多々ありますので、あらゆる角度から指先を意識しましょう。
・「髪」は清潔な印象を左右する
髪は清潔さのバロメーター。清潔な髪の人は印象が良く、身のまわりの空間までも整っているイメージを与えます。自身だけではなく、周辺も含めての印象を左右するのです。ビジネスシーンでは髪が顔にかからないように、正しい姿勢や髪型に注意しましょう。むやみに髪に触る仕草は厳禁です。髪のお手入れを怠らず髪そのものの「艶」を出すと、更に印象アップにつながります。
・媚びない「視線」で信頼を得て
床と平行になる視線をキープしましょう。顎を上げず、引きすぎないポジションがビジネスシーンで信頼を得る視線ポジションです。上目使いは決して「艶」あるものではありません。媚びているように見え、印象ダウンにつながります。真っ直ぐ下視線で凛とするその視線に媚びない女の艶が感じられます。
・きちんとした「足元」で印象アップ
乱れていない足元は好印象。内股、外股や脚を開いた状態は、足元の乱れを誘発します。たとえ見えなかったとしても、足元を揃えて立つとふくらはぎ、内腿も使われ「艶」ある脚のラインとなります。また、足元が乱れている人は、足元への関心が低い傾向にあり、靴の手入れをされていない場合も。ビジネスシーンにおいて靴は大切な自己アピールポイント。足元を整え靴の手入れをすることは印象アップにつながります。
・縦長にコンパクトな「姿勢」で巡りの良い身体に
身体を細く長く、縦長でコンパクトな姿勢にしましょう。それには、筋肉を引き締め重心を内側に保つことが大事です。具体的には、足元を閉じ、ヒップを内側に引き寄せ背筋を伸ばし脇をしめる。縦長に身体を伸ばす姿勢は、全身の筋肉が使われ、身体の巡りが良くなり「艶」ある身体となります。姿勢から「艶」が生まれるのです。筋肉をゆるめている人は、外股やO脚、骨盤がゆるんで猫背になり、脇が開く姿勢になっています。このような姿勢の人は、見た目で印象がダウンするばかりではなく、他人にぶつかる機会が多かったり、書類を音を立てておいたり、ドアを閉める時、後ろの人への配慮がなかったり、「バタン」と音を立てて閉めたり、印象ダウンの振る舞いにつながります。
以上、5つのポイントをご紹介しましたが、印象アップの基本は、振る舞いを通じて相手を想う気持ちを表現する事です。そのことを念頭に置いて行うと、自然にそれにあった仕草や振る舞いとなります。「艶ある振る舞い」とは身体の巡りを良くし、相手を想う振る舞いともいえます。日頃から意識して行ってくださいね。
(日本ウォーキングセラピスト協会代表理事 長坂靖子)
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