女性らしさを司るのが、エストロゲンなどの女性ホルモンです。年齢とともにエストロゲンの分泌が不安定になることで、PMSや身体の疲れ、イライラなど、さまざまなココロと身体の不調の原因となるといわれています。なんとなく不調が気になる方は、毎日の習慣として、食生活に女性ホルモンをサポートする食材を取り入れてみましょう! おすすめの4つをまとめてご紹介します。
(1)大豆イソフラボンを含む「納豆」
「大豆イソフラボン」は体内でエストロゲンと同じような働きをします。大豆製品に含まれている成分ですが、納豆は、発酵食品であるため、大豆そのものを食べるより食物繊維が1.5倍含まれています。大豆イソフラボンは、腸内細菌によって分解されないと身体に吸収されません。納豆なら、腸内フローラをいい状態に保つ食物繊維も含まれていて一石二鳥です。
(2)リグナンを含む「亜麻仁油」
亜麻仁油に含まれる「リグナン」も、体内でエストロゲンと同じような働きをする「フィトエストロゲン」の仲間です。亜麻仁油には、原料となる亜麻仁の種類によって、リグナンが含まれていないものもあります。女性ホルモンのために食べるのであれば、リグナンが豊富な亜麻仁油を選ぶようにしましょう。
(3)タンパク質と良質なコレステロールを含む「卵」
エストロゲンは、タンパク質とコレステロールから作られます。そのため、過度にコレステロールを制限した食生活では、女性ホルモンの分泌のバランスを崩してしまいます。卵は、必須アミノ酸が全て含まれた優秀なタンパク質と、良質のコレステロールを摂ることができる食材です。
(4)リモネンを含む「オレンジ」
オレンジなど柑橘系のフルーツに含まれる香り成分「リモネン」には、気持ちをリラックスさせる働きのあることがわかっています。副交感神経と交感神経という自律神経のバランスが崩れると、ホルモンバランスも崩れます。また、副腎で作られるDHEAというホルモンは、女性ホルモンの元となるホルモンですが、副腎には血液中の150倍ものビタミンCが含まれており、ビタミンCがたっぷり必要な臓器です。それを考えると、ビタミンCが豊富でリラックス効果のあるオレンジなどの柑橘系フルーツも、女性ホルモンをサポートするフルーツといえそうです。
プチ不調や、プレ更年期が気になる方は、毎日の食生活に女性ホルモンをサポートする食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※アマニの栄養素 – 日本アマニ協会
※たまごの知識 – 日本養鶏協会
※若々しさと健康に深く関わる性ホルモン – サントリー
※成分情報 リモネン – わかさ生活