便秘は美容と健康の大敵ですが、実際に便秘をすると栄養素の吸収が下がり、さらに強い酸化ストレスを受けているのだそうです。酸化はアンチエイジングの大敵ですよね。とくに、寒くなるこれからの季節は、冷えが原因で起こる便秘になる方が増えます。身体を内側から温める食べ物を摂って、便秘を予防しましょう。
(1)栄養素の吸収がダウン
便秘になると、本来排出されるべき毒素や老廃物が腸内にとどこおり、腸内フローラが悪玉菌が優位な状態に傾きます。食べものからとったビタミンは腸内細菌によって発酵分解・合成されますから、腸内フローラの状態が悪いとビタミンの合成が悪くなります。とくに脂質の代謝に関わるビタミンB2、お肌の健康を保つビタミンB6、細胞の生まれ変わりに欠かせない葉酸の吸収率が悪くなってしまうのだそうです。
(2)酸化ストレスがアップ
便秘をしている人は、便秘をしていない人に比べて、身体が受ける酸化ストレスが高いことがわかっています。細胞が酸化すると、本来の働きができずに代謝が悪くなるだけでなく、スムーズにエネルギーを生み出せないことから、疲労の原因にもなります。とくに理由がないのに疲れやすいという方は、便秘がちではありませんか? もしそうなら、便秘を解消することで疲れやすさからも解放されるかも知れませんね。
(1)玉ねぎ
東洋医学において玉ねぎやネギは、身体を温め血と気のめぐりをよくする食材に分類されています。また玉ねぎにはオリゴ糖が含まれているため、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラの改善に役立ちます。
(2)ミカン
オレンジと違って冬に実るミカンは、気のめぐりをよくし、身体を温める食材に分類されています。また、みかんに含まれるポリフェノール「ヘスペリジン」には、血流をよくする効果があります。ヘスペリジンは、皮や袋、筋に多く含まれていますので、ミカンを食べるときは袋ごと食べましょう。さらにミカンには、善玉菌の大好物である水溶性食物繊維が豊富に含まれており、善玉菌が元気になるフルーツです。
便秘は、美容と健康の大敵です。寒くなるこれからの季節は、身体を温めたうえで腸内フローラの改善をサポートしてくれる食べ物を積極的に摂って、便秘を予防したいですね。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※便秘はいくつかの栄養素の吸収効率を低下させるとともに、老化・がんの原因となる酸化ストレスを高める可能性が明らかに〜女子大学生を対象に調査を実施〜 – カゴメ
※成分情報 ビタミンB2 – わかさ生活
※成分情報 ビタミンB6 – わかさ生活
※成分情報 葉酸 – わかさ生活
※成分情報 ヘスペリジン – わかさ生活