こんにちは。家事コツ研究員のFumiです。JA全農広報部さんが公式Xで紹介した「チッコカタメターノ」なる料理、ご存じですか?イタリアンのような名前だけど、実は千葉県の郷土料理なのだとか。牛乳とお酢だけで簡単に作れるので「牛乳を買い過ぎた~」というときの大量消費に役立ちそうです。さっそく試してみました!
農林水産省のサイト情報によると、チッコカタメターノは千葉県安房鴨川地方の郷土料理。名前の由来は「乳っこを固めたの」だそうです。
カッテージチーズに近いのですが、作り方がいくつかあるので厳密には違う、とのこと。
今回はJA全農さんがX(旧:Twitter)で紹介した作り方でチッコカタメターノを作ってみます!
・牛乳…500ml
・酢(レモン汁でもOK)…大さじ2
牛乳は特濃など乳脂肪分高めがベターですが、私は一般的な成分無調整牛乳を使ってみました。鍋に入れ、鍋底が焦げ付かないよう、木しゃもじなどでゆっくり混ぜながら温めていきます。
沸騰直前になったら加熱を止め、酢大さじ2を加え、木しゃもじなどで大きく混ぜます。
酢を入れてすぐに分離が始まりました。試しに40分ほどそのまま待ちましたが、白い固まりの量は見た目には変化なし。放置時間は2、3分で十分かも。
ザルに入れて濾し、水分を抜いて完成!濾すときに心配なら、布巾を敷くのもおすすめです。
できたチッコカタメターノを量ってみると133gで、濾し出た水分は330mlでした。どんな味なのでしょうか!?続けて、実食していきます~♪
まず、そのまま食べてみました。「思ったより、味が薄い」というのがチッコカタメターノの第一印象。
でも、フワフワ食感とほのかなチーズ風の香り、うま味、甘みがなんだか癖になります。「味が薄い」とぼやいていた息子も、その後ちょこちょことつまみ食いしたほど。
醤油をかけると、塩味が効いておいしさがアップ。
そぼろ風アレンジも息子に好評でした!こちらはTV番組「相葉マナブ」で紹介されていたレシピを参考に、しょうゆ・みりん各大さじ1、砂糖大さじ1/2と一緒にチッコカタメターノを炒めたもの。
一見、お肉みたいですが、食べるとチーズ味なのが楽しい一品です。
千葉県の公式サイトによると、チッコカタメターノを使ったレシピは200種類以上も開発されています。
焼き物、フライ、味噌汁、パスタなど料理はもちろん、スイーツにも! 私も砂糖やメープルシロップをかけて食べてみたら、どちらもチーズデザート風でおいしかったです♪
チッコカタメターノ作りでひとつ、気がかりだったのは「濾したあとの水分がもったいないのでは?」ということ。調べたところ、これは味噌汁、スープ、コーヒー、紅茶などに使えるみたい。
恐る恐る、インスタントコーヒーを溶かしてみました。小さな白い塊が浮いています…。
見た目はちょっと残念なのですが、飲んでみると味は悪くないですよ。ブラックコーヒーでも甘みがしっかりあり、コクもありました。
残り150mlほどの水分を使って、味噌汁も作りました。水で薄めて3人分の量にして試作。
煮干しなどのダシは使わなくても、うま味がちゃんとありましたよ。キノコなどうま味食材を合わせれば、ダシ要らずでおいしい味噌汁が作れそうです!
息子から予想以上に好評だったチッコカタメターノ。つまみ食いや料理などであっという間に食べ終わりました!
今回は牛乳500mlで作りましたが、倍量の1リットルで作るチッコカタメターノレシピも多く見かけたので、次回は1リットルで作るのもいいかも。牛乳が飲み切れない時、おすすめです♪
写真・文/北浦芙三子 ※暮らしニスタの人気記事を再編集して配信しています。