古くなった人形、壊れてしまった人形、もう遊ばなくなった人形… さまざまな理由で手放せずにいる人形はありませんか? 処分するわけにもいかず、そのまましまい込んだままになっていたりしませんか?
明治神宮では、そんな人形たちに感謝の気持ちを込めて手放せるよう、「人形感謝祭」を毎年開催しています。今年の開催は10月6日(日)。幼い頃を共に過ごした大切な人形たちに、「ありがとう」を伝える機会を設けてみてはいかがでしょうか。
幼い頃、毎日一緒に遊んだ人形。お祝いの席で飾られた人形。大切な人から贈られた人形。たくさんの愛情や思い出が詰まっている人形は、簡単には処分できないものですよね。
また、古来から「人形には魂が宿る」といわれるように、小さな人形でも処分しづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
「明治神宮人形感謝祭」は、そんな人形たちの魂を鎮め、感謝の気持ちを込めて納める毎年秋の恒例行事です。
今年で36回目の開催を迎え、開催日は10月6日(日)。初穂は、一件(ひと抱え=45ℓビニール袋容量相当)3,000円~です。
当日は、持参された人形の魂を、人を模した1枚の紙の「ひとがた」に移してお祓いがおこなわれ、本殿前廻廊に設けられた奉鎮台に並べられた人形は神職によって祓い清められます。
そして本殿では、人形を納めた方々の参列(先着500名)のもと、古式豊かな美しくも厳かな儀式(祭典)が展開され、みやびな装束を身にまとった二人の巫女による神楽「浦安の舞」が奉奏されます。
感謝祭2日前の10月4日(金)からは「思い出人形展」も開催。この展覧会では、過去の感謝祭で納められた歴史的・文化的に貴重な人形が展示されます。
展示されている人形を通して、それぞれの時代に人々が人形に託したさまざまな思いに寄り添い、あらためて人形の持つ文化性を再認識できる展覧会です。
展覧会では、人間国宝・平田郷陽(1903-1981)作の市松人形、同じく人間国宝・鹿児島寿蔵(1898-1982)の紙塑人形、さらには江戸後期(約200年前)の貴重な「享保雛」一対など、貴重な人形も見学できます。
日時:2024年10月6日(日) 9:30~15:00(雨天決行)
会場:明治神宮本殿(渋谷区代々木神園町)
初穂:一件(ひと抱え=45ℓビニール袋 容量相当)3,000円~。
その他:納められた人形はお戻しできません。
「明治神宮人形感謝祭」は、ただ人形を処分する場ではありません。 長年連れ添った人形との思い出を振り返り、感謝の気持ちを込めてお別れをする、そんな心の整理をする場でもあります。 もし、手放せずにいる人形をお持ちの方は「明治神宮人形感謝祭」へ参加されてみてはいかがでしょうか。