アロマオイルの入ったガラス瓶にリードスティックを挿して香りを拡散させるリードディフューザー。手軽に香りを楽しめるため非常に人気の高いアイテムですが、「思ったより香りが長持ちしない」「香りの調整ができない」と感じたことのある方も多いはず。そんなお悩みを解決できる、リードディフューザーの正しい使い方をご紹介します!
おしゃれなインテリアアイテムとしても、プレゼントとしても人気のリードディフューザー。最近では雑貨店のみならず、アパレルショップやドラッグストアなど様々な場所で手にすることができます。電気が不要なうえナチュラルな香りのため、置き場所を選ばないのも人気の理由です。
リードスティックには、主にラタン(籐)などの天然素材が使われています。この細長いスティックがアロマオイルを吸い上げる「毛細管現象」を利用したのが、アロマディフューザーです。
化学繊維よりも天然素材のほうがオイルを吸い上げる量が多いため、「香りをあまり感じない」「オイルが余ってしまった」といった場合は、ラタン素材のスティックに交換してみるのもおすすめです。
リードディフューザーは、アロマオイルの入った瓶などの容器に付属のリードスティックを挿しこむだけで使用することができます。
ただしここでひと工夫するだけで、見た目も香りも一段階アップしますよ!
意外とうまくいかないのがリードスティックの挿し方。リードスティックが同じ方向を向いてしまったり、配置がうまくいがずおしゃれに決まらないことも。
そんな時は次の手順を試してみてください。
1. スティックを1本挿したら、その後ろに2本目を挿す
2. 3本目も同じように。それぞれ同じ方向を向かないように
3. 順番に円を描くように挿したら出来上がり
さらに、使い始めにもひと工夫。リードスティックをセットしてから1時間ほど経つとアロマオイルが気化し始めます。その後、リードスティックの上下を入れ替えると香りの広がりをすぐに感じることができますよ。
最初に香りを試したい場合は、半分の量のスティックを挿して1時間程置いてみるやり方がおすすめ。もっと香りを強くしたければスティックを増やします。
リードディフューザーは使い始めの1週間が香りが強く、それ以降は穏やかに落ち着きます。香りが薄くなったと感じたら、スティックの本数を増やしてみましょう。
意外と見落としがちなのが、設置場所。今までにリードディフューザーを置いてもいまいち香りを感じない…もしくはすぐにオイルが終わってしまう…と感じたことのある方、もしかしたら設置場所に問題があったのかもしれません。
実はアロマオイルの容量によって、推奨される部屋の空間が変わってきます。
100ml以下→2畳以下(玄関、トイレ、脱衣所など)
200ml→4.5畳~6畳(リビング、寝室)
300ml→6畳~8畳
500ml→→10畳~12畳
加えて、リードディフューザーは広すぎる空間には不向きなディフューザー。広いリビングや吹き抜けのある部屋であれば、過ごす時間の長いテーブルやソファの近くに置くのがベター。
スティックを長いものに変更したり、本数を増やすことで香りを強くすることは可能ですが、アロマオイルの減りが早くなってしまうのでご注意を。
リードディフューザーを直射日光や温度・湿度が高い場所に置いておくと、スティックがアロマオイルを吸い上げる量が増え、すぐに内容量が減ってしまうだけでなく、液だれを起こす原因にも。
また、エアコンや扇風機などの空調が直接当たる場所に置くと、香りが風に乗って広がりますが、やはりオイルの減りを増長することに。
リードディフューザーを設置するなら、「直射日光の当たらない風通しの良い場所」がおすすめです。
リードディフューザーの香りは下から上へ広がる性質を持っています。そのため、鼻よりも低い胸や腰のあたりの位置に設置することが重要です。
ただし床に置くのは禁物。万一倒してオイルが床に染み込んでしまった場合、元に戻すことは難しいでしょう。
リードディフューザーを置いてから時間が経ち、オイルが余っているのに香りが弱くなったと感じたことはありませんか?そんな時に香りを復活させる方法をご紹介します。
リードスティックは時間が経つと目詰まりを起こし、アロマオイルを吸い上げる力が弱くなります。スティックをひっくり返して上下を入れ替えると目詰まりが解消し、再び香りが引き立ちます。
リードスティックの増減は、香りの強さと比例しています。使用しているリードスティックが少ない場合は増やしてみましょう。
逆に、長持ちさせるためにスティックを減らすのはあまり意味がなく、容器の中にホコリが入って目詰まりの原因にもなるため避けましょう。
リードスティックにホコリが付着しているのを放置していることも、香りを妨げている原因に。消毒用のアルコールウェットティッシュで拭くのがおすすめです。
アロマオイルの水分が気化してドロドロになってしまったら、ドラッグストアで購入できる無水エタノールを加えてみる方法も有効です。スティックがオイルを吸い上げやすくなりますよ。
設置して3ヶ月以上経ちオイルを吸わなくなってしまったスティックは、新しいものに交換するのも手です。スティック単体で100円ショップでも販売していますので、天然素材のものを選びましょう。
小さなお子さんやペットのいるご家庭では、リードディフューザーを倒したり、誤飲してしまう危険があるため、高めの位置に設置する必要があります。
また、オイルのなかには動物にとって苦手な成分が含まれている場合もあるため、購入前に確認しましょう。
リードスティックにはオイルがしみ込んでいるため、壁紙や木製の家具に触れるとしみになってしまったり変質してしまう可能性も。特に賃貸物件にお住まいの方は注意が必要です。
リードディフューザーを購入したら、注意事項を確認しましょう。ほとんどのオイルは可燃性のため、「火気厳禁」の記載が。例えば、アロマキャンドルとの併用は火災の危険が高いため避けましょう。
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置くだけで洗練された空間を演出できるリードディフューザー。ご紹介した香りを楽しむポイントを参考に、香りの強さ調整・設置場所を工夫して、自分なりのベストな楽しみ方を探してみてはいかがでしょうか?
写真・文/meiko