お弁当の定番の卵焼き。いつも何となく作っていますが、ある食材をちょい足しするだけでふわふわ・しっとりに変化する裏ワザがあるという噂を聞きつけました!
噂の発信源は、「キユーピー マヨネーズ」、「アイリスオーヤマ」、「ニチレイ」の3社。ちょい足しする食材は各社で異なります。
そこで今回は、それぞれの裏技が本当なのかを検証してみました。筆者の調理は初級者レベル。残念な卵焼きがどう変化するのでしょうか?
違いがわかりやすいよう、筆者がいつも作っている卵焼きに、各社が提案する材料をちょい足ししました。
また、今回はお弁当で食べることを想定して、できあがった直後と、5時間後の2回で試食を行いました。
【いつもの材料】
・卵…3個
・醤油…小さじ1
・砂糖…小さじ2
・みりん…大さじ1
・食用油…適量
※卵は溶きほぐしただけで、こす作業は行っていません。
キユーピー マヨネーズの公式サイトでは、マヨネーズを入れた「マヨネーズで!ふわふわ厚焼き玉子」のレシピを紹介しています。
作り方は、いつもの材料にマヨネーズ(大さじ1)を入れるだけ。
卵液はダマができますが、このままで大丈夫。加熱すると溶けるので、いつものように焼いていきます。
完成後はこちら。
いつもの卵焼きよりも柔らかい食感になり、味もまろやかになりました。
卵を加熱するとたんぱく質が結合して硬くなりますが、マヨネーズの植物油や酢が結合をソフトにしてくれるため、ふわふわになるそうです。
マヨネーズなら冷蔵庫にいつもあるし、手軽に試せるのが◎。簡単にふんわりできる裏技です。
アイリスオーヤマの公式Xでは、「ふわふわの卵焼きを作る裏技」がポストされていました。
『実は、練習要らずでふわふわに
仕上げる方法があるんです!
それは・・・
_人人人人人人人人人_
> 炭酸水を入れる <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
だけなんです!
家にあるもので出来るのが嬉しい…
これは人に教えてライフハックです』(2023年6月9日にポスト)
シュワシュワの炭酸水を入れるとのこと。
今回は大さじ2の炭酸水を加えて作ってみました。
炭酸の泡が消えないよう、卵液の最後に炭酸水を加えるのがコツ。混ぜすぎないように気を付け、手早く焼き上げます。
完成後はこちら。
炭酸の気泡のおかげで厚みが出て、かさ増し効果が得られました。卵焼き器からはみ出るくらいボリュームアップ!
食べてみると、いつもの卵焼きと比べてふわっとしていました。細かな気泡のおかげで、フシュフシュの食感になるようですね。
味は少し薄まったため、濃い目に味付けしておくと良さそうです。
冷凍食品メーカーのニチレイの公式サイトでは、冷凍してもおいしい卵焼きの作り方が紹介されていました。
それは、マヨネーズと水溶き片栗粉を加えて作ること。水小さじ1と片栗粉小さじ1を混ぜ合わせた「水溶き片栗粉」と、マヨネーズ小さじ1を卵液に加えます。
完成後はこちら。
マヨネーズだけを加えた卵焼きと比べると、しっかりめの食感でした。ふんわり感はあるけれど、ふわふわというより、しっとりとした仕上がりに。
片栗粉は水分を保持するため、ふんわり&しっとりの食感になるようですね。
実は一番作りやすかったのが、この裏技。片栗粉のおかげで卵液がしっかりするのか、巻きやすかったんです。卵焼きビギナーは、こちらの裏技がおすすめ。
お弁当向きなのはどれか、常温で5時間おいて食べ比べをしてみました。
(左から:何も加えていない通常のもの、マヨネーズ入り、炭酸水入り、マヨネーズ+片栗粉入り)
・いつもの卵焼き…硬くなり、パサつきも出ていました。
・マヨネーズ入り…一番ふんわりと柔らかかったのがこちら。マヨネーズのお酢のおかげで、卵の色も鮮やか。
・炭酸水入り…炭酸の気泡でふわっとしているけれど、卵自体は硬くなっていました。「柔らかい」とはちょっと違うかも。口の中でパラパラと崩れていきます。
・マヨネーズ+片栗粉入り…しっとり感が段違い!パサつきがなく、なめらかな食感です。柔らかさに関してはマヨネーズ入りには劣るけれど、硬さは出ていませんでした。
お弁当に入れるなら、マヨネーズ+片栗粉入りがぶっちぎりの1位!左がいつもの卵焼き、右がマヨネーズ+片栗粉入りです。
ふっくら感としっとり感がキープされ、時間が経ってもおいしく食べられます。
いつもの卵焼きにちょい足しするだけなのに、仕上がりに違いが出て驚きました!食感には好みがありますが、我が家では「マヨネーズ+片栗粉入り」が定番になりそう。
どの裏ワザも簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
撮影・文/小町ねず