こんにちは!家事コツ研究室・研究員Eです。
毎日の食卓に欠かせない「卵」。手軽なおかずからお菓子作りまで大活躍してくれるから、冷蔵庫に常備している人も多いはず。栄養たっぷりの中身だけでなく、「殻」の部分も超有能だとご存知でしたか?
今回ご紹介するお役立ちポイントは「キッチンお掃除」です。特にしつこい茶渋や水垢に効果テキメン!
殻の表面のザラザラをこすりつけることで天然の研磨剤となることに加えて、殻部分の主成分「炭酸カルシウム」を加熱すると発生する「酸化カルシウム」にも、汚れを分解する力があるのだとか。食品である卵の殻なら安心して台所のお掃除に使えそうです。
でも、卵の殻って今まで無造作に捨ててきた生ゴミなんですよね。本当にこんなものでキレイになるのかな? 半信半疑のまま、実際に挑戦してみることにしました。
【準備する物】
卵の表面を水洗いした後、白い殻はゆで卵に、茶色のものは生のまま割って、それぞれの殻を外しておきます。はたして卵の殻が掃除に役立ってくれるのか?
さらに、茹でて加熱後の殻と冷蔵庫から出したままの殻では、お役立ち度に違いがあるのでしょうか?
それでは、がっつり茶渋で染まったマイマグカップを磨いてみます。コーヒー・紅茶・ほうじ茶から生まれて、普段のスポンジ+洗剤ではまったく取れない本格的な茶渋。まさかただの卵でどうにかなるわけが……?
ゆで卵の殻表面で軽くなでると、即座に茶色い液体がどろりと垂れてきました! な、ナニコレ……? いきなりこんなに取れてるの? ビックリしながら続けます。
生卵の殻も使いながら、1分もかからないうちにこの通り。細かく割れてしまった殻は、底面の端に溜まった濃い茶渋に指で押し付けるようにして磨きます。側面の広い部分はスポンジに乗せてこすっても◎。
卵1個分も殻を使わないうちに、普通サイズのマグカップひとつが真っ白になっちゃいました。
市販のメラミンスポンジなどで茶渋が取れることは知っていましたが、ただ捨てるだけだった卵の殻でもこんなにキレイになるなんて驚きですね。
ちなみにゆで卵殻・生卵殻のどちらでも、茶渋ならスムーズに落とせるようです。
次はシンクの汚れに挑戦してみましょう。水垢とカビがうっすら見えるステンレスの表面を殻でこすると、やっぱりすぐ垂れてくる茶色い液体。取れてる感ありありです!
こうした広い面をこするときは、薄皮があって強度のあるゆで卵の殻の方が割れづらくて作業がしやすいように感じました。
逆に排水溝のフチのような細かい部分は、生卵の割れた小さな殻の方がやりやすいので、殻の大きさに合った場所を磨くといいのかも。汚れの落ちる感じはどちらも同じのようです。
卵2個分ほどの殻を使って軽く磨いてみると、シンクが一面ピカピカに! 卵ってすごい奴だったのね……!
次に挑戦するのは、手が届きづらい麦茶専用水筒の茶渋です。つい水すすぎだけで済ませがちのため、中には汚れが残っています。
しっかり洗いたくても手が届かないので見て見ぬ振りを続けていましたが、今日こそキレイにしてやるぞ!
直接こすれない分、加熱で生まれるはずの汚れ分解成分にも期待を込めてみましょう。殻を一個分ほど水筒に入れ熱湯を50~100mlほど注ぎます。蓋をしっかり閉めて、3分間ほど水筒をシェイク。
蓋を開けてお湯と殻を捨てると、この通りピカピカに!殻の摩擦+汚れ分解成分のコンボ攻撃で、壁面や底にこびりついていた茶渋のシミが消え失せていました!
卵の殻がこんなにお役立ちだったなんて、今までゴミ箱へ直行させていたことが申し訳なくなるくらい。
キッチン周りの掃除は一気にやろうとすると億劫ですが、「卵料理はお掃除チャンス♪マグカップ一個だけでもサクッと磨いちゃおう」と思えばどうでしょう。
気軽に「ついでお掃除」が出来ますし、殻を最後まで有効利用したプチ達成感も味わえます。
ちょっとずつキレイを保つ習慣をつけることで、快適なキッチンライフに近づけそうですね!
文・写真/ECHO