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初心者におすすめの日本酒は?甘口から辛口までご紹介 

  • 2019年9月6日
  • 暮らしニスタ

夏は冷やして、冬は熱燗でと、一年じゅう楽しめる日本酒ですが、日ごろあまり飲まない人は、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち。そんなとき、どこにポイントを置いて選べばいいのか、おすすめはどれなのか、日本酒選びが楽しくなる情報をお届けします。

日本酒とは?

日本酒(にほんしゅ)は、無色透明な、白米と麹と水を主な原料とするお酒です。日本特有の製法で醸造(発酵、熟成)する飲み物で、醸造酒に分類されています。

お酒の種類と税率を定めた酒税法では、日本酒は「米、米麹、水を原料として使っていて、アルコール度数が22%未満であること。製造過程でろ過してあること。醸造アルコール、糖類、調味料などの添加物の合計が米の重量を超えないこと」と定められています。

醸造酒にはほかに麦を発酵させるビールや、ぶどうを発酵させて作るワイン、穀物の種子を発酵させるお酒などがあり、いずれもアルコール度数は低めです。

一方、蒸留酒に分類されるお酒は、醸造酒を蒸留して作ったもので、醸造酒よりもアルコール度数が高めなのが特徴です。焼酎やウイスキー、ウォッカなどがこの蒸留酒にあたります。

・日本酒の製造法

日本酒づくりの流れは、精米→洗米・浸漬→蒸し→製麹(製麴)→もろみづくり→しぼり→貯蔵,、と進みます。

お米を洗って水に浸け、蒸したものを麹で発酵させ、もろみという「日本酒の前段階」である発酵中の液体を作ります。この液体をろ過することで、店頭に並んでいるような、透明の日本酒になるのです。

日本酒を作る家や場所(現代の大規模工場ではなく)のことを「蔵」と呼びますが、この蔵では、日本酒造りを行う責任者を杜氏、その他の技術者を蔵人と呼んでいます。この「蔵」のお酒の味や製造、管理に責任を持つのが杜氏です。

杜氏というポジションは、蔵人を統率するためリーダーシップのある人で、日本酒についての知識も深く、お酒の出来を見極める舌を持つ、総合的に仕事ができる人でないと勤まりません。だれでもなれるポジションではないのですね。この杜氏と蔵人が一緒になって、一つのお酒を作っていくわけです。

・日本酒の歴史

日本酒の起源については諸説あるものの、始まりはやはり、原料である米の生産が安定した弥生時代以降のことではないかという説が有力です。

神様に捧げるものとして、宗教的な面を持つ日本酒は、8世紀ごろには「口噛(か)みの酒」といって、生米を口の中で噛んで吐き出したものを保存して、お酒の香りがし始めたら村民が集まって飲む、というような風習もあったそう。

「口噛みの酒」は、人気のアニメ映画の中で取り上げられたこともあり、どのようなものか想像できる人も多いのではないでしょうか。

当時の「酒」は、まだねっとりとしたペースト状のもので、現在の日本酒とはやはり似て非なるものでした。現在の日本酒に近いものが作られるようになったのは平安時代に入ってからではないかと言われています。

時代が進むと、お酒は税金を取り立てるのに最適な飲料として幕府の財源に貢献したり、庶民には晩酌の楽しみを与えてくれたりするものになりました。

現在、日本酒の製造では、米どころの新潟や山形、良い酒蔵の多い兵庫県の灘などが有名ですが、このあたりの酒蔵には、江戸時代からの歴史のある蔵も多くあります。

・日本酒の種類



日本酒の基本的な分け方は「本醸造系」か「純米系」かの2種類です。その中で、原料になるお米の精米歩合(お米を何%削るか)により、ランク分けがされます。

例えば、基本の原料の米、米麹だけで作る「純米系」の場合。お米を50%以上削って使用するのが純米大吟醸酒で、ランク的には最上級です。その下に、お米を40%~50%削る、特別純米酒、純米吟醸酒のランクがあり、さらに、お米を30%〜40%削って作る純米酒があります。

基本の原料の米、米麹に醸造アルコールを加えて作る「本醸造系」でもやはり、お米を削る割合でランクが分かれます。50%以上削る最高ランクが大吟醸酒、お米を40%~50%削る吟醸酒、特別本醸造、お米を30%〜40%削って作る、本醸造となっています。

日本酒の味を決める、お米の芯の部分の割合が高いほど、洗練された日本酒になるということからのランキングですが、お酒の好みは人それぞれですので、このランク分けは、自分の好みを把握するための参考程度に、一応覚えておくと良いでしょう。

一般的に、精米歩合の数値が低くなればなるほど、日本酒特有の香り「吟醸香」が強くなり、味わいもすっきりとしたものになる傾向があります。

また、お米と米麹だけで作る「純米酒」に対して、「本醸造酒」は香りが立ち、すっきり軽い味わいのものが多いと言われています。また、醸造アルコールを使うからといって品質が劣るわけではなく、単に出来上がりの風合いに違いがあるだけです。

・料理に使われるのはどうして?

日本酒の中には「料理酒」と呼ばれる料理専用タイプも存在するくらい、当たり前のようにしている、調味料としての日本酒投入ですが、料理にお酒を入れるのはどうしてなのでしょう?

食材に旨味を加える成分として、アミノ酸が有名ですが、実は日本酒には、お米由来のアミノ酸がたくさん含まれているのです。同じ日本で飲まれるお酒でも、焼酎にはこのアミノ酸は少なく、やはり料理に使うのは日本酒となるわけですね。

また、日本酒に含まれるかすかな酸味も、素材の旨味を引き立てる役割を果たしてくれます。料理に使う日本酒は、この酸味の割合の良いものを選ぶと良いでしょう。

・日本酒の選び方

試飲をせずに日本酒を選ぶとき、頼りにするのはそのラベルに書かれた情報ですよね。その場合、どこを見たら良いのか。

まずはそのお酒にどんなお米が使われているか。本醸造系なのか、純米系なのか。次にお酒のスッキリ度合いの参考になる「精米歩合」。また、日本酒に含まれる糖分を表す「日本酒度」や乳酸など酸の数値を表す「酸度」が記載されていれば、それも大事なポイントです。

「日本酒度」は、日本酒の糖度を示すのですが、-(マイナス)の数値が大きいほど糖分が多い甘口の日本酒で、+(プラス)の数値が大きければ大きいほど辛口の日本酒になります。

糖分が多いほどプラスじゃないの?と思いがちですが、この+−は、水との比重を表したものなので、このような表記になっています。「糖分が多いほどマイナスで甘口」と覚えておきましょう。

次に日本酒度とともに参考にしたい「酸度」。日本酒の酸度は、酸味ではなく甘口、辛口を分けるものなので。酸度が高いものほど辛く感じ、低いものは甘口となります。

そしてもう一つ、「アミノ酸度」という目安もあります。アミノ酸度の低いものほどスッキリとした味わいになるので、こちらも表記があれば、ぜひチェックしたいですね。


おすすめの日本酒14選

それではいよいよ、飲みたい日本酒選びに入りましょう。スッキリ度、甘辛度、冷酒に向いているのかお燗に向いているのか、合わせる料理は?など、色々なポイントから攻めてみますよ。

【初心者におすすめの日本酒】
今まであまり日本酒を飲んだことがない、という人にも受け入れやすい、人気のお酒を集めてみました。まるでお水を飲んでいるようにスッキリ、あと味もさっぱりなベスト5です。

獺祭(だっさい) 純米大吟醸45 720ml/獺祭



最高の酒米といわれる山田錦を45%まで磨いてつくった純米大吟醸。爽やかで新鮮な味と柔らかで繊細な香りが絶妙なバランスを保っています。フレッシュな口当たりの後、かすかな熱さを保ちながら喉を通っていく軽やかな飲み口で、海外でも人気のお酒です。フルーティーで洋梨のような香りも好評で、日本酒が苦手だった人をもファンにしてしまう魅力が。

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久保田 千寿 [ 日本酒 新潟県 720ml ]/久保田



米どころ新潟が誇る「久保田」。色々なランクがありますが、まずはこの千寿から。食事とともに楽しめるお酒を追求したこの久保田千寿は、香りは穏やかで味も主張しすぎず、控えめなのに、最後には、これがなくては!と思わせる魅力があります。日本酒を揃えた居酒屋なら必ず置いているようなメジャーなお酒なので、最初の一杯を試すのにもぴったりです。

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酔鯨 特別純米酒 瓶 1800ml [高知県]/酔鯨



お酒に強い人が多そうなイメージのある高知県。その高知のお酒、酔鯨です。あの大きなクジラも酔っぱらう?そんなちょっと強すぎるイメージとは裏腹に、ふっくらとした旨味を感じる飲み口は、万人受けするクセのなさ。料理に合わせても、そのまま冷やで飲んでも安定のおいしさで、初心者さんにこそおすすめしたい一本です。

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清酒 八海山 [ 日本酒 新潟県 1800ml ]/八海山



これもまた有名なブランドの一般酒ですが、精米歩合60%以上という手のかけようで、スッキリと、飲み飽きないバランスの取れた味に仕上がっています。淡白ですっと喉を通っていく感じは、日本酒を飲み慣れた人にも、まだデビューしたばかりの人にも好まれる全方位型なので、大人数で飲むときにも選んで間違いなしのお酒です。

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上善如水 純米吟醸 [ 日本酒 新潟県 1800ml ]/白瀧酒造



「水のごとし」という名前の通り、まるで水のように澄み切った上品な味わいを楽しむことができる純米吟醸酒。フレッシュな果実のような華やかな香りも、このお酒の特徴のひとつです。日本酒度+5という程よい辛口で、後味はすっきりとしていますが、まろやかな余韻も残し、食事の味を邪魔することもなく、しっかりと料理の味を引き立ててくれます。

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【辛口日本酒】
日本酒度で分けると、+6以上が大辛口、+3.5~5.9が辛口、+1.5〜3.4がやや辛口、となるそうです。この分類に従って、+1.5度以上のおすすめ辛口を5つ、ご紹介します。

越乃景虎 龍 1.8L/越乃景虎 龍



最近居酒屋で見かけることの多い人気のお酒で、日本酒度は+6。さらりとした味わいでとても飲みやすく、冷やして飲むとお米の甘みがほんのり感じられます。上杉謙信にゆかりのある、新潟の米どころでつくられるお酒ということで、謙信の元服名をつけられた「景虎」。曲がった事が嫌いだったという謙信のように、まっすぐで力強く、キリッとした味わいのお酒です。

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黒龍 純吟 純米吟醸 1800ml/黒龍


おいしいお酒のつくり手、福井の黒龍酒造の純米吟醸。超高価な「石田屋」や、手に入りにくい幻の名酒「しずく」など、色々なタイプのお酒をつくっている会社ですが、まずはこの1本から。日本酒度は+3で、雑味のないスッキリとした味わいに、後からふくよかな香りが付いてくる、本当に旨いお酒です。

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一ノ蔵 特別純米酒 辛口 [ 日本酒 宮城県 1800ml ]/一ノ蔵



米どころ宮城県産のお米100%でつくられる一ノ倉。日本酒度は+1~3度で、さっぱりとした、料理の味を邪魔しないお酒です。芳醇なタイプとは方向性が違いますが、冷たく冷やして飲んだときのキリッとした飲み口が好きな人にはピッタリ。スタンダードな日本酒と言えるので、他のお酒と比較をする際のベースになりそう。一度は飲んでおきたいお酒です。

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北鹿 北秋田 大吟醸 瓶 1800ml [秋田県/辛口]/北鹿


大吟醸らしい透き通った味に、豊かな含み香が人気の北秋田。日本酒度は+3です。近年メキメキと伸びてきた秋田のお酒で、湧き水を使った丁寧な酒造りが注目を集めているブランド。桃やリンゴのような華やかな香りで、淡白な味付けの料理とも相性が良いので、女性のファンも多く、日本酒ビギナーにもお手頃で試しやすい一本です。

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菊水の純米酒 1800ml/菊水酒造(新潟)



濃醇なのに重くなく、まっすぐなコクと深い旨味を感じる純米酒。日本酒度は+1。お燗にするとコクが強まり、ふくよかな旨味がふわっと広がりますが、冷やではまたキレの良いスッキリとした飲み口に感動。温かくても冷たくても楽しめるお酒です。また、菊水のお酒は、裏のラベルでお酒の特徴がわかりやすく解説されているので、一見の価値アリです。

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【甘口日本酒】
米本来の甘さや旨味をたっぷり味わえる、甘口の日本酒。日本酒度が+―0から下で選ぶと、しっかりした味付けの和食にもピッタリな、おいしい甘口の日本酒が見つかります。

富久錦 純米 Fu. 500ml/富久錦

白ワインのようなかすかな酸味が程よいアクセントになった、甘口のお酒Fu.。ボトルもおしゃれで、贈り物にもぴったりです。ややとろみのあるテクスチャーで、純米酒なのに重くなく、フルーティーな香りを漂わせる飲み口。日本酒度は-50、大甘口に分類されます。アルコール度数が8%と、普通の日本酒にくらべて約半分なので、お酒の弱い人でも挑戦できますね。

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大関 極上の甘口 [ 日本酒 兵庫県 720ml ]/大関



名前の通り、極上の甘い口あたりが素晴らしいこの極上の甘口。日本酒度は-50でかなり甘みを感じるお酒です。とはいえその甘みはどこまでも上品で、酸味とのバランスも良く、上等なワインにも似たフルーティーな香りが贅沢なひと時を演出。しっかり冷やしていただくと、甘いカクテルのような感覚でいただけます。

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松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒 750ml /タカラ 松竹梅 白壁蔵



アルコール度数が5%と弱めのスパークリング清酒。シュワシュワの泡が爽やかで心地よく、ほのかな甘みと程よい酸味でグラスが進みます。日本酒度は非公開ですが、お料理の味を邪魔しない程度の控えめな甘さで、そのままおつまみなしでもグイグイいけそうな一本です。

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【冷凍庫で手軽に楽しめる】大関 凍らせ冷酒 [ 日本酒 兵庫県 150mlx4本 ]/大関

甘くてシャーベットのような日本酒「凍らせ冷酒」。日本酒度は非公開ですが、パッケージのまま冷凍庫で凍らせるだけで、シャリシャリとみぞれ状のふんわりと甘い日本酒が味わえます。こんな日本酒の楽しみ方も取り入れたいですね。

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まとめ 

日本酒バリエーション、好みのタイプは見つかりそうですか? お酒くさそう、太りそう、などと若い人には敬遠されがちのようですが、何と言っても日本と名のつくお酒。和食にこれ以上合う飲み物もありませんし、お米の産地や銘柄に凝りだすと楽しいもの。

味の目安は数値で見当がつくようにはなっても、やはり実際に飲み比べるのがいちばんなので、日本酒の品揃えの良い居酒屋や、デパートの販売会などで、一杯ずつ試せる機会があれば、ぜひ自分好みの一本を見つけてください。


まとめ/伊波裕子

 

 

 

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