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海藻摂取と虚血性心疾患の関連性が明らかに

  • 2020年7月6日
  • ケータイ家庭の医学SP

狭心症や心筋梗塞のリスク低下の可能性が!

ミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富で低カロリー、生活習慣病の改善やダイエットの強い味方、海藻。新たな大規模調査で、虚血性心疾患リスクを低下させることが明らかになりました。

◆筑波大学と国立がん研究センターなどの研究チームは、日本人約9万人を対象に、脳卒中や虚血性心疾患の発症リスクと、海藻の摂取の関連性について、1990年以降、約20年間追跡調査を行いました。その研究結果が2019年3月に発表されました。

◆対象者は調査開始時に40〜69歳で循環器疾患やがんの既往のない人たちで、①海藻をほとんど食べない②週に1〜2回③週に3〜4回④ほとんど毎日食べる、の4群に分けて、追跡調査を行いました。

◆その結果、④群は①群に比べて、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症リスクが、男性で24%、女性で44%低下していたといいます。非常に大きな数字が出て話題となる一方、脳血管疾患である脳卒中との有意な関連は認められなかったそうです。

▽▼▽ 次ページでは 虚血性心疾患の発症低下の要因について など▽▼▽

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)◆虚血性心疾患の発症低下には、海藻に含まれる食物繊維が血清脂質を改善すること、良質なたんぱく質が血圧を下げる働きをすることなどがその原因と考えられています。

◆また、海藻を多く摂取した群が健康への意識の高い群である可能性があることから、健康的な食材とされる野菜・果物・魚・大豆製品・緑茶の摂取状況を調整したあとでも、結果に変化はなかったといいます。このことから、海藻は健康的な食生活とは別に、単独で虚血性心疾患のリスクを下げる可能性があることがわかりました。

◆海藻のもつ血清脂質改善作用や降圧作用は、これまで動物を用いた研究では証明されていましたが、今回の研究報告で、人を対象にしても関連性があることが示されました。

◆日本人にとって、海藻は非常に身近な食材です。昆布だしや汁物、ひじきや切り昆布の煮物、もずくやわかめの酢の物、また、塩昆布やのりなどは、さまざまなシーンで使います。手軽に調理できる乾燥わかめや、缶詰入りのひじきなど、便利なものが豊富に市販されていますので、上手に活用して食生活に取り入れましょう。

◆海藻をそのまま食べるのが苦手な場合は、ハンバーグにひじきを練りこんだり、細かいわかめを春雨炒めや炒飯の具に混ぜたりすると、あまり抵抗なく食べられるでしょう。海藻サラダは細かくカットして飲み込みやすくし、ドレッシングを少し味の強いものにすると食べやすくなります。

◆昔から庶民の食卓で親しまれ、経済的にも安価で保存もきく海藻類を、子どもから高齢者まで、日々のメニューに積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、甲状腺などの病気がある人は医師に相談してからとるようにしてください。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)

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