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不安症状に効果 オメガ3脂肪酸を摂ろう

  • 2019年10月23日
  • ケータイ家庭の医学SP

サンマ、イワシ、サバなどに含まれる

サンマやイワシといった青魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸を積極的にとると「患者の不安感が和らぐ」との研究結果が報告されています。オメガ3脂肪酸は体内ではつくれない必須脂肪酸なので、1日2g(サンマ1.5尾ほど)を目安に摂取すると有効とも。

◆オメガ3脂肪酸については、心血管疾患や関節リウマチへの効果についての研究がされてきましたが、不安との関連を調べる研究も近年多数行われています。国立がん研究センターを中心とした共同研究チームが2018年9月に報告した研究では、すでに公表された論文から、オメガ3脂肪酸を摂取した人・しなかった人を比較した臨床試験19件(日本を含む11カ国)を選び、2,240人分のデータについて解析を行いました。

◆不安は一般的にもよくみられる精神症状ですが、なかでもがんを経験した患者などでは、半数以上が中等度から重度の「再発への不安」を抱えていることがわかっています。不安は生活の質や社会機能を低下させるので、このような不安の軽減の必要性が指摘されていました。

◆通常、不安症状の治療には抗うつ薬などによる薬物療法や認知行動療法が行われますが、薬物療法では依存など副作用の可能性もあり、認知行動療法では治療にかかる時間、費用などの負担も課題のひとつとなっていたため、不安を和らげるためのより安全で手軽な方法が求められていました。

▽▼▽ 次ページでは 安全で手軽な治療方法について など▽▼▽

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)◆そのような背景のなかで行われた今回の研究では、オメガ3脂肪酸を1日2g以上とった人は、とらなかった人に比べて、不安症状が和らいでいたことがわかりました。

◆また、対象者には、大学生から高齢者まで幅広い世代の健康な人のほか、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、心筋梗塞、パーキンソン病、月経前症候群などさまざまな病気の患者も含まれていましたが、解析の結果、病気のある人のほうが不安軽減の効果が大きかったこともわかりました。

◆オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸の一種で、代表的なものとして青魚に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。サンマやイワシのほかにも、アジ、サワラ、ニシン、マグロ、ブリ、サケ、ウナギなどの魚や、カニやカキなどに多く含まれています。また、近年話題のエゴマ油、アマニ油などに多く含まれているαリノレン酸もオメガ3脂肪酸です。

◆オメガ3脂肪酸が不安を軽減するメカニズムはまだ解明されていませんが、マウスを使っての別の研究では、オメガ3脂肪酸が脳の恐怖をつかさどる扁桃体の興奮を抑えることが指摘されています。

◆今後は、病気のある人を対象にした大規模な臨床試験を行い、ゆくゆくはがん患者をはじめとする病気の再発や悪化の不安を抱える人や精神疾患のある人が、薬を使わずに不安を軽減できるような機能性食品の開発、食事療法への活用などにつながることが期待されています。

◆不安に効果があるといっても、食事は栄養バランスが大事で、必要量をこまめにとるのが鉄則です。DHAやEPAをサプリメントでとる場合は、血液凝固に影響する薬剤を服用している人や魚類・甲殻類にアレルギーのある人などには悪影響も考えられるので特に注意し、服用については必ず医師などに相談してください。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)

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