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計算ができない! 算数障害とは?

  • 2019年4月10日
  • ケータイ家庭の医学SP

意欲があってもできない

他の勉強は支障がないのに、計算する、数をもとにした推論をするといった算数・数学の分野だけが極端に覚えられない場合を「算数障害(ディスカリキュア)」といいます。約40〜50人に1人の割合で見られる「学習障害」のひとつといわれます。早く気づいて、適切に対処することが有効です。

◆算数障害(ディスカリキュア)は、知的発達の遅れに起因するものではなく、聞く、話す、読む、書くなど、他の学習はスムーズにできるのですが、数というものの理解ができず、算数・数学に関して学習能力が極端に伴わない場合をいいます。

◆脳の中枢神経系は、主に五感によって感知した情報を処理し、記憶し、関連づけて、必要な時には取り出すという働きをしています。この中枢神経系のどこかが十分機能していないのが原因と考えられています。しかし、まだ医学的に詳細がわかっているわけではありません。

◆先天的な障害ですが、発見されるのは多くは学校に上がってからです。算数障害独自の定義はまだなく、文部科学省が「学習障害児に対する指導について」で定めた基準では、小学2〜3年生では1学年以上、小学4年から中学では2学年以上、全般的な知的発達の遅れはないがいずれかの学習の基礎的能力に特に著しい困難を示す場合などに障害の疑いがあるとされています。学習障害自体の診断はいくつかの心理検査により行いますが、注意欠陥多動性障害(ADHD)などに合併することがあるので、その面からの診断も必要になります。

▽▼▽ 次ページでは 障害発見の手がかりになる主な症状について など▽▼▽

(監修:東急病院 健康管理センター所長兼心療内科医長 伊藤克人)◆できないことは個人によって異なります。発見の手がかりになる主な症状には、数の大小がわからない、四捨五入ができない、簡単な足し算や引き算に時間がかかる、絵や図を使った問題が解けないなどがあります。

◆算数障害などを含む学習障害は、年齢的な条件もあり、単なる勉強嫌いのこともあるため診断は難しい面があります。おかしいと思ったときには、早めに市町村の保健センターなどの窓口や、発達障害者支援センターなど専門機関に相談をしましょう。

◆疑いのある子どもに対しては、様々なサポートが必要とされます。その一つが学校で行われている「特別支援教育」で、パソコンを使う、絵や図を使う、ノートの取り方を工夫するといったように、一人ひとりの状況に応じた学習のプログラムを立て、理解しやすくするための指導と支援が行われています。

◆算数で学習の遅れがあったとしても、必ずしも他の科目の成績が悪いとは限りません。他の分野の能力を生かし、社会の一線で活躍することは十分に可能です。まずは、親や教員など周囲が算数障害を正しく理解し、専門的な支援を求めましょう。子どもが自信を失わないような対応も必要とされます。

(監修:東急病院 健康管理センター所長兼心療内科医長 伊藤克人)

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