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命の危険も!ハチ毒のアレルギー

  • 2018年8月13日
  • ケータイ家庭の医学SP

まずはハチに刺されないように

ハチに刺されて、ショック症状を起こした……そんな話を聞いたことがあるかもしれません。実際にハチに刺されて死亡する人がいます。ハチ毒に対しアレルギーを持っている人は、とくに注意が必要です。

◆ハチに刺されると刺された部分とその周囲に、痛み、かゆみ、腫れ、熱感、赤みなどの局所症状があらわれます。蚊に刺されたときよりも、少しひどくなる程度のことが多いようです。

◆しかし、ハチ毒のアレルギーを持っていると、強いアレルギー反応が起こります。嘔吐、寒気、全身のじんましんといったアナフィラキシーの症状がみられるほか、重篤になると呼吸困難や意識障害などのショック症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすこともあります。

◆林野庁によると、林業従事者のほか一般の人も含め、毎年20人ほどハチに刺されて死亡しているということです。大きいスズメバチやアシナガバチだけでなく、ミツバチにもアレルゲン物質があるので注意が必要です。

◆2度目以降が危ないといわれますが、ハチ毒アレルギーがあれば、1回目からでもアナフィラキシーショックのリスクはあります。また、複数回刺されて症状がなかった人でも、突然アレルギー反応があらわれることも少なくありません。

◆アナフィラキシーショックは、刺されてから15〜30分ほどであらわれるため、ただちに救急車を呼びましょう。待つ間は、仰向けにして足を15〜30cm上げ、安静を保つようにしてください。病院では呼吸不全や血液内脱水を改善するとともに、アドレナリン注射が行われます。

▽▼▽ 次ページでは 治療方法 など▽▼▽

(監修:はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック院長 生井明浩)◆ショック状態が改善されたあとも、8時間程度は注意が必要です。再びアナフィラキシーショック症状があらわれる「二相性反応」の危険性があるためです。

◆アナフィラキシーショックを起こしたことがある人、かゆみや腫れなど局所症状の強かった人、吐き気や息苦しさなどの症状を感じた人は、アレルギー科や皮膚科を受診し、ハチ毒アレルギーの有無を調べてもらいましょう。

◆根治治療としては、花粉症と同じように体をアレルゲンに慣らしていくアレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。しかしながら、日本国内では、ハチ毒のアレルギーに対しては自由診療であり、対応できるのは一部の病院のみです。

◆対症療法として、アドレナリン自己注射を携帯する方法があります。ハチに刺されて強い症状があらわれたときに自分で注射する応急処置法で、2011年に保険適用になっています。

◆アドレナリン自己注射の処方には専門医師の診断が必要となります。また、緊急時に使用するものなので、日頃から正しい使用法をしっかり理解しておく心構えが必要です。万が一のときに、適切な対処法がとれるように周りの人とも相談しておきましょう。ただし注射後は病院を受診する必要があります。

◆ハチ毒アレルギーを防ぐには、まずはハチに刺されないことです。ハチの巣に近づかない、白を基調にした服装にする、匂いのきつい香水や整髪料はつけないなど、ハチを寄せ付けない工夫が必要です。アウトドアを存分に楽しむには、事前に検査をしてハチ毒アレルギーかどうか確認しておくのもよいでしょう。

(監修:はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック院長 生井明浩)

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