夏至間近の朝7時半。サラリーマンやOLの出勤時刻には早いけど、東京の日の出時刻は4時半なので、意外と街は明るくしゃんとしています。
実は私、『ヒルズ』と名のつく場所が苦手で、今まで近寄らなかったのです(笑)が、今回初めて、開店前の誰もいない表参道ヒルズのブランドショーウィンドウを、目をサラのようにして隅々奥々まで見尽くしました。旬のドレスもアクセサリーもみんなまどろむおもちゃ箱。初面接をクリアしたので、次回こそ中に入って楽しみます!
街をジョギングする人々は、今や半数が女性。その風を切る横顔に、何かを始めてる人は実はすぐそばにいるとハッとします。あぁ私は朝寝坊してばかり…凹…とその日から睡眠削ったり、突如走り出さなくても大丈夫(笑)。1日は誰にとっても平等に24時間。でも歯車はあります。心の時間割があるとするなら、『夜の1時間を朝の1時間に移行する』その切り替えだけでも、血液の流れや、脳の景色が変わるかもしれません。
8時すぎ。原宿駅前の横断歩道を渡り、風のれんをくぐって、明治神宮の鳥居の奥へと進みましょう。
神宮の森を歩きながら天を仰ぐと、土は緑、空は湖や運河に想えてきます。するとその瞳のスクリーンに、故郷鹿児島での、子供の頃のスケッチ大会のシーンが浮かんできました。
大きな画板と絵の具セットを持ち、大好きなクジャクを描こうと砂道を探し歩き回る小学一年生の私。案の定その後迷子になって泣いてしまうのですが。そして数年後動物園は移転し、代わりに巨大スーパーが建ってしまうのですが…。踏みしめる砂利の音を聴きながら、あのちいさな動物園が甘酸っぱい絵本のように甦ってきました。
本殿への道に伸び伸びと咲くどくだみの花。四つしかない語の半分を濁音に名付けられてかわいそうだな、と思うけど、花本人はどう感じているのだろう?
…もう少し、私の神宮散歩にお付き合いくださいね♪