ツタが塀や壁面を美しく覆っている様や、トレリスやアーチを飾っている様子はとても絵になります。
今回は屋外での用途に使える、耐寒性、耐陰性に優れたツタ類観葉植物を紹介します。
日本人が「ツタ」といって思い浮かべるイメージに一番近いだろう雰囲気を持つのがナツヅタです。
茎から気根を出して、自力で壁を登っていきますので、毎日登り具合を楽しむこともできます。
落葉性で、春から夏に緑の葉が、秋には赤く紅葉する品種です。
壁に這わせた場合は季節ごとに色を変える様が楽しめ、冬場には壁面が顕になります。
日本国内で自生しているのでこれといって育てる際の注意がなく、耐寒性も高く成長速度が早いこともあって、人気の品種です。
ナツヅタ同様日本に自生しているツタですが、こちらは常緑性。
そのため対比してフユヅタとも呼ばれます。
ですがナツヅタより寒さに弱く、東北以南での栽培が望ましいです。
気根を使って自力で登れるのはナツヅタと同じですが、こちらは上にばかりというわけでもないため、グランドカバーとしても使えます。
ヘデラ・ヘリックスとヘデラ・カナリエンシス、どちらもアイビーの仲間です。
ヘリックスはその中でも品種がいろいろあって、地面を覆うようにして広がるタイプ、下垂していくタイプ、登はんしていくタイプと、伸び方にも差があります。
カナリエンシスはその葉の大きさが特徴的で、直径でおよそ10cmにもなります。
ヘデラは斑模様を持つことが多く、白や黄色の斑が代表的です。
ツタ類の観葉植物は上手く手入れをしてやれば、家屋や庭を美しく飾り立ててくれます。
夏の日差しを遮り、断熱・遮音の効果もあって、デメリットもありますがメリットもあります。
使う場所を考え、手入れを怠らなければ、常に美しさを保ってくれるでしょう。
※トップ画像はPhoto by 405♪さん@GreenSnap