観葉植物の植え替えのタイミングは、株が成長して鉢に対してバランスが悪くなっていたり、鉢底の穴から根が出ていたら合図です。
だいたい購入から2年ほどで鉢の中が根でいっぱいになるので、引っ越しの準備を始めましょう。
インテリアとしての一面が強い観葉植物ですが、それでも植物です。
土が古くなれば微生物や栄養素が減って、成長に悪影響が出ます。
更に鉢中に根が伸びると、酸素不足で根が呼吸できずに腐ってしまいます。
古い土と新しい土を入れ替え、根が十分に成長する広さを確保するために、植え替えは大事です。
植え替えを行うにあたって、最も大事なのが行う時期です。
植え替えに適した時期は5月~9月、最適なのは最低気温が15度を超える5月か6月だと言われています。
それ以外の季節に行うと、植え替えた先で根を十分に張ることができず、寒さに極端に弱くなってしまいます。
適した時期を過ぎているなら、無理に植え替えを行わず、次の時期まで待つ方が確実です。
植え替えの時に最適な土を選ぶ事が、観葉植物を元気で美しく育てる要因です。
理想を言えば植え替える品に合わせて自分で混合させるのがベストですが、手間も時間もお金もかかってしまいます。
なので、園芸店やホームセンターで売っている観葉植物用の土を使いましょう。
店員に観葉植物の種類を伝えれば、どの土がいいのかも教えてくれるでしょう。
今後の根の成長分を見越して、一回り大きめの鉢を用意します。
鉢のサイズは1号や1寸と呼ばれて、直径が3cmずつ大きくなっていきますので、前のより一段階大きい物を選びましょう。
大きすぎると土の量が多くなりすぎて、根が水を吸いきるまで時間がかかり、根腐れになってしまいます。
まず鉢から根鉢を抜き、古い土を軽く手でほぐしながら、1/3ほど落とします。
鉢底の土や軽石を敷いた新しい鉢に新しい土を3cmほど入れ、そこに根を整理した植物を入れ、向きや傾きが狂わないように、残りの土を入れていきます。
入れ終わったらゆすりながら水やりをして、土が沈んでいけばまた少し足します。
その後、風の当たらない日陰に置いて、土が乾いたら水やりをして、こまめに葉水を与えて養生させます。
肥料を与えないのと、置き場所をあちこち変えないのがポイントです。
おおよそ一週間で元の場所に置き、いつも通りの管理に戻れます。
駆け足ですが、このやり方なら安全に植え替えが行えます。
お家の観葉植物に植え替えが必要になった時には、参考にしてみてください。
※トップ画像はPhoto by kisselさん@GreenSnap