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ちょっとしたアレンジテクニック。向きや方向で上手にできる!

  • 2016年4月11日
  • インテリア・グリーン・スタイル

葉先の向きで決まるクオリティ アンスリウム

大きくて、ハート型の形状が特徴。このハート型の先端をどちらに向けるかで、アレンジの流れの方向性が決まります。
先端の向きがバラバラだとまとまりのない印象になるので気をつけましょう。

アレンジのサイズによっては葉が大きすぎる場合もあります。
半面や下部をカットして、大きさを調節するといいでしょう。

この作品では、独特な魅力のある赤のアンスリウムを使いました。
一枚一枚色が違っているので、まずはしっかり見て、どの色をどれくらい使うか、
また、どんな色の花と相性がいいかを考えることが大切です。

花材/アンスリウム、シュガーバイン、スモークツリー、エリカ

ポイント

鮮やかな赤から、濃い茶色まで色が違うのが特徴。どの色をどれくらい、どこに配置するかによって、作品全体の印象が変わります。
葉の先端をどの方向に向けるかで、作品全体の流れが決まります。

園芸植物をおしゃれなアレンジに活かす ゼラニウム

鉢物としてよく知られた園芸植物で、品種改良が進み、数百もの品種があるそうです。
この作品ではグリーンのものを使用しましたが、形自体が個性的なものや、
モミジバセラニウムなど紅葉したような色合いのものなど多彩です。

水揚げが良いので鉢植えで購入し、切って使用するとよいでしょう。
ほかの葉物でも鉢植えには利点があります。
切り葉としての流通だと同じようなサイズのものが入荷されますが、
鉢植えだとひとつの鉢でさまざまな大きさの葉が採れます。
鉢物を活用して今までにない作品を制作してみましょう。

花材/ゼラニウム、バラ、ドウダンツツジ

ポイント

鉢から切って使う場合、1本の茎に黄葉が入っていることがあります。切り分けるなどして上手に使いましょう。

つぼ型の花器の上にフローラルフォームをセットし、花器に沿って花と葉をアレンジ。
あまり動きのないマスのデザインの上に、錯覚線を入れることで(ここではドウダンツツジの枝のライン)、動きを出しています。

方向性をとらえて葉脈を活かす シロシマウチワ

シロシマウチワはアンスリウムの仲間。アンスリウムというと花を思い浮かべますが、
シロシマウチワは特徴のある葉のほうが主に流通しています。
切り葉としても出回っていますが、鉢物で購入しておけば作品に合わせて葉の大きさをチョイスできて便利です。
ここでは、葉の特徴でもある方向性を活かした作品にしました。

方向性のある葉には右葉と左葉があります。
これを間違えてしまうとまとまりのない作品になってしまうので注意してください。
きれいな葉脈も隠さずに上手に使いましょう。

花材/シロシマウチワ、キルタンサス、ミモザアカシア、ガーベラ、スチールグラス

ポイント

大きな葉を重ねて使用する場合は、半分カットすると、はみ出す部分を少なくすることができます。

葉物には方向性のあるものが多く存在します。それを無視してしまうとまとまりのない構成になってしまいます。
花のライン取りはかなり重要なのでよく観察してアレンジしましょう。

長さの変化をつけて表情豊かに タマシダ

この作品で使ったタマシダは、鉢物をカットしているのでそれぞれ大きさが違いますが、
切り葉として流通しているものは、サイズが揃っていることが多いようです。

アレンジに使う場合は、同じ長さのものばかりを使うと単調になってしまうので、
カットして長さの変化をつけるといいでしょう。
この時、先端を切ると葉の流れがとぎれてしまい、アレンジの動きが止まった印象になってしまうので、
根元のほうを切るようにしましょう。

また、タマシダには右葉(右側に傾いている葉)と左葉(左側に傾いている葉)があるので、
しっかり見極めて、カーブの向きを計算しながらアレンジすることも大切です。

花材/タマシダ、オブリザタム、ブルースター

ポイント

タマシダは折れやすいので矯めは効きません。自然のカーブを上手に活かしましょう。

arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha

 

出典元:書籍『葉物フラワーアレンジ講座』

種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊

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