
トラックの荷台にクエを運び込む飼育員=魚津水族館【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
魚津水族館(富山県魚津市三ケ)は人気スポット「富山湾大水槽」の改修工事を前に、飼育員が23日にクエやヒラメなど7匹の搬出作業を行った。今後は新潟県の上越市水族博物館「うみがたり」で展示される。飼育員は長年世話してきた魚との別れを惜しんだ。
魚津水族館は2月3日〜同28日に臨時休館し、改修工事を行う。ブリやクエなど18種類約140匹が泳ぐ「富山湾大水槽」は、アクリル製水中トンネル内の水漏れを修復するため、魚を移動させる必要があった。
この日は飼育員8人が作業。3人が潜水し、網やシート状の担架を使って、クエ4匹とヒラメ1匹を捕獲した。事前に別水槽に移していたキジハタ2匹とともに輸送用トラックへと運んだ。
飼育員らに見送られ、トラックは上越市のうみがたりに向けて出発した。約1時間かけて無事到着したという。木村知晴飼育員は「長い間世話をしていたので思い入れがありさみしい。新しい水族館でもアイドルになってほしい」と話した。
うみがたりからは、2月中旬にイソギンチャク類やエビ類が届く。27日にはカンパチやヒラスズキなど3種類11匹を県水産研究所に移動させ、工事終了まで預ける。
魚津水族館は老朽化に伴う設備更新・修繕のため、「ふるさと納税型クラウドファンディング」で資金を募っており、23日時点で3300万円超が集まっている。30日まで。
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