
手際よくばんこもちを作る従業員=1月23日、福井県池田町土合皿尾の「そばの郷池田屋」【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
福井県池田町伝統の保存食「ばんこもち」の製造が、同町土合皿尾の「そばの郷(さと)池田屋」で最盛期を迎えている。蒸したヨモギの香りが施設内に漂う中、従業員が手際よく円盤状にかたどっていった。
丸太の切れ端を意味する「ばんこ」が呼び名の由来。雪深い時期をしのぐための保存食として寒の時季に作られる。
1月23日は、従業員6人が町産のもち米やうるち米、オオヨモギを混ぜ込んで製造。深緑色に彩られたつきたてのもちを直径20センチ、厚さ1センチほどの円盤状に整えて卓上に並べた。もちは2日ほど表面を乾燥させ完成する。
食べる際はいったん電子レンジで温め、焼いて食べる。従業員は「ヨモギをたくさん使っているので香りが口の中に広がる。この季節ならではの池田町の味をいろんな人に味わってほしい」と話していた。
施設は町出資の一般財団法人いけだ農村観光公社が運営。ばんこもち作りは1月から週に1、2回行っており、2月までに1500枚を製造する。
そばの郷池田屋のほか、まちの駅「こってコテいけだ」などで販売している。1月28日からは福井市観光物産館「福福館」でも期間、数量限定で販売するという。
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