
宿泊先の客室などで簡単にふるさと納税ができる「旅中納税」のQRコード=新発田市月岡温泉の「白玉の湯 泉慶」【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
新潟県新発田市は、月岡温泉の宿泊施設を予約する際にふるさと納税をすると、決済時に使える電子クーポンが受け取れる「旅前(たびまえ)納税」を始めた。宿泊予約と納税を同時に済ませられるようにし、利便性を高めた。1月からは、滞在中の客室から手軽に納税できる「旅中(たびなか)納税」も順次導入。ふるさと納税の利用拡大や観光客の増加を狙う。
旅前納税は、宿泊施設の検索予約サイトを運営するピアトゥー(東京)の「STAYNAVIふるさと納税」を利用する。宿泊施設のホームページから申し込みが可能で、発行されたクーポンは、現地で宿泊料金を決済する際に使うことができる。
一方、旅中納税は丸紅(東京)の「ふるさtoらべる」を活用。宿泊先の客室などに用意されたQRコードから納税すると、その場でクーポンが発行され、滞在中の宿泊代や飲食代に使える仕組みだ。
旅前納税の利用可能施設は約10施設、旅中納税は12施設程度となる見込み。いずれも導入済みの「白玉の湯 泉慶」の女将(おかみ)、穴澤恵子さんは「(旅中納税は)客室から簡単にできる。ふるさと納税を始めるきっかけになればありがたい」と利用を呼びかける。
新発田市のふるさと納税の寄付額は近年、5億円程度で推移。二階堂馨市長は、こうした取り組みをきっかけに「10億円に伸ばしたい」と話している。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】