
9700人が会場に詰めかけたカターレ富山のホーム戦=2024年10月、県総合運動公園陸上競技場【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
サッカーのカターレ富山のJ2昇格による観客増加を見据え、NTTドコモはホームスタジアムの富山県総合運動公園陸上競技場で、通信環境を強化する。5Gに対応した無線装置をスタジアム内に複数台設置することで、試合中に多くの観客が同時に動画を見たり、写真を送ったりしても対応できるようにする。16日に試験を終え、使える体制が整った。
出井京子北陸支社長が17日、北日本新聞社を訪れ、明らかにした。「MMU」と呼ばれる5Gの通信性能を大容量化するための装置を新たに設けることで、通信容量を従来の1・8倍に引き上げた。北陸のスタジアムでは初の試みという。
これまでは、多くの観客がスマホでライブ中継も楽しみながら試合を観戦したり、交流サイト(SNS)に動画や写真を投稿したりすると、通信速度が遅くなることが課題だった。出井支社長は「ストレスなく試合を楽しめる環境づくりを進めていきたい」と話した。
NTTコミュニケーションズの山本章博北陸支社長らが同行し、能登半島を含む全国の半島で基地局や通信設備を結ぶ回線の通り道を3ルートに増やすなど、能登半島地震を踏まえた災害対応強化の取り組みを進めていることも説明した。
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