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漆の茶道具 重厚、鮮やか 福井市愛宕坂美術館で企画展

  • 2025年1月15日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

多彩な漆芸の茶道具を紹介する企画展=1月8日、福井県福井市愛宕坂茶道美術館【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 漆の茶道具を紹介する企画展「美しき漆芸の茶道具展」が、福井県の福井市愛宕坂茶道美術館で開かれている。きらびやかな装飾が施された香合や、精緻な蒔絵(まきえ)が目を引くすずり箱など21点が並ぶ。2月24日まで。

 多様な茶道具に使われる漆芸の魅力を伝えようと企画した。飛鳥時代に仏教とともに伝えられたとされる漆の技術は、日本で発展し今に伝わっている。今回は同館が所蔵する中国のものから、江戸期に国内で作られた作品まで展示した。

 器に色漆を何層にも塗り重ね、彫刻刀で彫り込む技法「堆朱(ついしゅ)・堆黒」の作品は、層の重なりが生み出す重厚感が見どころ。「楼閣人物文堆朱丸盆」は明時代の中国製で、茶入盆として日本に伝わったとされ立体感と朱色の鮮やかさが目を引く。

 色漆で文様を描き、輪郭や文様を掘り出して色漆で埋める技法「存星(ぞんせい)」は、赤や緑、黄色など多彩な色合いが美しい。香合と梅形の盆を紹介している。

 このほか松や岩が緻密に表現された蒔絵のすずり箱や、琉球漆器の技法が見られる香合もある。観覧料は100円。2月9日午後2時から展示解説がある。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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