伝統のくじら汁を味わう来場者=11月4日、福井県あわら市波松小【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
休校中の福井県あわら市波松小で11月4日、地域活性化催し「波松きらめきフェスタ PUZZLE(パズル)2024」があった。波松海岸で取れたキスの天ぷら、北前船の船員だった地区住民が伝えたくじら汁、旬の農作物の販売などがあり、市内外の来場者が波松の歴史文化を楽しんだ。
休校翌年の2017年に初開催し5回目。住民らでつくる実行委員会が主催し、子ども会から老人会までが協力した。キスは6〜9月、区長ら20人で約500匹を投げ釣りで取った。
この日、青壮年会が天ぷらにし、老人会が海水を炊きあげて作った塩と併せ販売。福井市の児童は「身が大きくフワフワで釣りに来たい。塩もおいしい」と味わった。
かつて出漁前や結婚式などハレの日に食べたくじら汁の提供は、同フェスタ恒例企画。くじらの脂身と野菜を白みそで仕立て、当時使われていた鮮やかな平皿に盛った。
子どもたちのフリーマーケットやワークショップ、ナシやサツマイモの販売が教室や体育館であり、校舎中が多くの親子連れらでにぎわった。
実行委の坂井さんは「集落中が協力して愛着ある校舎で、開催できてうれしい。子どもたちに誇れる地域を守っていきたい」と話した。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】