佐渡歴史伝説館のセレクトコーナーに並ぶ、けさにゃんの土人形と、制作に携わったスタッフの臼杵景子さん=佐渡市真野【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
新潟県佐渡市真野の観光施設、佐渡歴史伝説館が、島内産のお土産づくりや情報発信に力を入れている。第1弾として、佐渡おけさの伝説にちなんだ猫の土人形を制作。「お土産コンシェルジュ」によるお薦めのセレクトコーナーも新設し、島全体の盛り上げに一役買っている。
猫の土人形は、佐渡歴史伝説館で2023年春に誕生したマスコットの「けさにゃん」をかたどった。瞳や頭に佐渡島のマークが付いた猫で、売店の各所にイラストが飾られている。諸説ある佐渡おけさの由来から、猫が「おけさ」と名乗る女性に化けて踊り、飼い主が営むそば屋を繁盛させた伝説に着目した。
けさにゃんを描いたスタッフの臼杵景子さん(45)は、もう一歩進めてお土産にしようと2023年冬、郷土玩具の土人形を作っている羽茂大崎の葛原正巳さん(76)に相談。意気投合して臼杵さんも色塗りを手伝い、45体を完成させた。大きさは高さ6センチ、横5センチの手のひらサイズで、手描きのため一体一体表情が異なっている。
臼杵さんは、土人形は増加するインバウンド(訪日客)にもアピールできると期待し、「恩返しした猫の話から、感謝の気持ちを伝えるお土産として贈ってほしい」と話した。1体800円。今後は色塗り体験なども考えていくという。
一方、売店のスタッフ4人が担当するコンシェルジュは、6月中旬に活動をスタートした。レジ横にセレクトコーナーを新設し、島内産の竹のアクセサリー、赤泊地区特産のカヤの実のアロマスプレーなどを販売している。今後は、来場者の声を反映した新商品づくりにも取り組む考えだ。
午前9時〜午後4時。売店は入場無料。
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