恐竜の化石などが発掘されている地層を間近で見学する児童ら=7月19日、福井県勝山市北谷町杉山【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
福井県勝山市の県立恐竜博物館が運営する野外恐竜博物館(同市)は7月19日、開館10周年を迎えた。普段は立ち入ることができない発掘現場をより間近で見学できる期間限定の特別見学を開始。記念セレモニーが行われ、関係者が児童らとともに節目を祝った。
野外恐竜博物館は2014年7月19日にオープン。専用バスに乗って、恐竜化石が多く見つかっている同市北谷町杉山の発掘現場近くで化石の発掘体験ができる。施設内には発掘された恐竜の実物化石や足跡化石のレプリカなども展示され、今月18日までに28万2311人が訪れている。
セレモニーには、同市村岡小の3年生40人が招待され、館長は「より臨場感あふれる、10周年ならではの特別見学を楽しんでほしい」とあいさつ。児童らとくす玉を割って祝った。
特別見学では、これまでに6例の新種恐竜をはじめ植物や魚、虫など、多種多様な化石が見つかっている「手取層群北谷層」を特設デッキなどから見学可能。地層の色合いや恐竜の足跡などが間近に観察できる。解説などは発掘現場で作業する研究員らから直接聞くことができる。
この日は県立恐竜博物館の主任研究員が解説。「見えている地層からはどこを掘っても恐竜化石が出てくる可能性がある」「足跡は三つ以上残っていると歩く速さが計算できる」などと児童に説明。参加した児童は「足跡の大きさがよくわかった」と笑顔で話した。
特別見学は8月31日までと、9月1日〜10月14日の土日祝日。期間中、化石発掘体験で見つけた化石を入れて持ち帰る特製の紙箱もプレゼントする。県立恐竜博物館ホームページから予約できる。
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