弥彦ジャズフェスタのポスターを持つ吉川ナオミさん(右)と川上志保さん=弥彦村弥彦【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
新潟県弥彦村の温泉街にある旅館や施設の計7カ所を会場にした「弥彦ジャズフェスタ」が6月23日、初めて開かれる。来場者はJR弥彦駅から弥彦神社までのエリアを気の向くままに歩き、にぎやかな演奏に浸れる。
イベントの中心は、新潟県三条市のジャズシンガー吉川ナオミさんと、弥彦村の温泉宿「割烹(かっぽう)の宿 櫻家(さくらや)」の女将(おかみ)の川上志保さん。当初は櫻家だけでの演奏を考えたが、1カ所ではもったいないと範囲を温泉街に広げた。
イベントは2000円のフリーパスチケット制(中学生以下無料)。櫻家を含む旅館など5カ所の有料会場を設け、おもてなし広場とヤホール前の2カ所を無料会場とする。
出演アーティストは新潟県内の若手からベテランまで20組で総勢80人以上。当日午前11時〜午後8時、各会場に分かれ、主に1組1時間ずつ演奏する。吉川さんは「新潟のジャズの進化や幅の広さを実感できるはずだ」と説明する。
温泉街に親しみを感じてもらうこともイベントの狙いだ。吉川さんは「弥彦神社に参拝したことはあるが、温泉街には縁がなかったという県民も少なくない。音楽とともに情緒のある風景を記憶に刻んでほしい」と語る。
6月は観光客の少ない閑散期に当たり、地元としても力は入る。川上さんは「弥彦は観光客が多いと思われがちだが、地域を磨き続けなければ廃れていく。今回は多くの人が協力してくれており、成功させたい」と話した。
ヤホール前ではキッチンカー、おもてなし広場では物販やワークショップの出店がある。
フリーパスチケットは、温泉街での買い物券500円分と引き換えられるクーポンが付く。当日はヤホール前など現地2カ所でチケットを販売し、売れ行き次第では枚数を制限する。
イベント詳細や前売り券購入は弥彦ジャズフェスタ実行委員会ホームページ。
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